永遠の師カミーユ・モラーヌ氏のペレアスとメリザンドの最後の場面。
メリザンドとの逢引の場面で、ペレアスがメリザンドの夫ゴローにつき殺される場面の前半でしょう。

Youtubeでモラーヌ氏の動画がたくさん上がっているのを見て、久しぶりに見る気になりました。
しばらく師の歌声から離れて、自分の歌声に専念していたのです。

それにしても、改めて聞く師の歌声はやはり素晴らしい。
完璧を通り越して美しいフランス語の歌唱は男性歌手としては空前絶後の存在だと確信させられました。

このペレアスとメリザンドという作品。
ドビュッシーはアンチワーグナーとしてのスタンスを以て作ったと思いますが、そうあろうとすればするほど、ワーグナーの影を感じてしまうのは私だけでしょうか?

いや、この作品の芸術性の高さは素晴らしいのです。

朗唱風のフランス語による歌唱が、結局ワーグナーの朗唱とあまり変わりがない気がするのです。
というのも、オケが正にドビュッシーの音楽の魅力でいっぱいだからです。
つまり、そこのところがワーグナーとそっくり、と思う所以です。