ブリュートナー1905年製

ブリュートナーとドビュッシー

 

 

 

 

 

 

ピアノクリニック・ヨコヤマでイェルク・デムス氏によるオール・ドビュッシーのコンサート、聴きに行ってきました。

さすがに音楽がしっかり入っていて耳障りなことは一切無い、滑らかで明るく、かつ陰影のある演奏で最後まで飽きることなく楽しめました。

もう20年近く前でしょうか?成城にあったサローネ・クリストフォリと呼ばれていたサロンで、デムス氏のドビュッシー前奏曲集を聴いて感嘆した記憶があり、
行ってみようと思い立ちました。

プログラムは、ベルガマスク組曲、映像第一集、第二集、休憩を挟んで前奏曲集第一巻と第二巻からの抜粋でした。

驚いたのは、前半の映像第1集の3曲目「運動」。
超絶技巧の演奏はどうなるか?!楽しみに待っていたら、いきなり前奏曲集第2巻の「月光の降り注ぐ白いテラス」を弾き出したのでした!
休憩後のプロにあったのですが、休憩後には弾かなかったので、意図的なのかなぁ・・と思いましたが、どうもキツネにつままれたような気分です。
どうしてか?聞いておけばよかった。

ちなみに、この写真のピアノはブリュートナーの1905年製です。ドビュッシーは1904年にこのブリュートナーを入手したそうで、ドビュッシーの音を聴いている気分でした。
ピアノクリニック・ヨコヤマさんの調律は、欧州仕込みだそうで、日本で一般的な調律とは一線を画すものだそうです。
こちらをご参照ください。
http://www.piano-clinic.jp/tune_01.html

明るく音が良く伸びて、音色に陰影をつけ易いらしいです。
我が家のピアノも頼んでみようか。