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NYさん

良かったですね!特にフォーレのシルヴィーの淡々と落ち着いた歌唱には驚きました。
アリアも前半のゆったりしたテンポの歌唱は、今の彼なら最高のレベルだと思います。
後半のアジリタは難しいですね。これは一朝一夕では行かないから、当たり前だと思います。
ブレスのタイミング、ブレスの準備、支え、そのことと声が結びついて初めて上手く出来るようになると思います。しかし、これも練習できっとものにしていくでしょう。
大いなる可能性を感じたステージでした。
ピアニストさんは、特にアリアは見事な弾きっぷりで感心させられました。
おめでとうございました。

HAさん

華やかで綺麗な声が、ホールに響き渡っていました。
どの曲も、落ち着いていて、恐らくレッスン時以上の出来ではなかったか?という印象でした。
上がらないのか、ステージが好きなのか?いずれにしても、才能でしょう。
ある程度のところまでは、このペースで難なくこなせるでしょうが、更に難しい曲になるといろいろ課題が出てくると思います。
どの程度楽しむか?にもよりますが、常に発声の基礎を大切にして、これからを精進されてください。
長く続けられる素晴らしい趣味になると思います。
おめでとうございました。

KHさん

彼女は本当に静かで慎ましやかな雰囲気の美を良く表せる人ですね。
そういう意味で、ある種のドイツの作品や宗教作品は彼女に合っているのかな、という気にさせられました。
舞台を間近で見させてもらいましたが、少し緊張していたかな?
でも、それを絶えて笑顔で落ち着いて歌えているところが、彼女の本領だと思います。
声は発展途上だけれど、大きな可能性を感じさせるものがあります。
何より熱心だし、歌うことが好きですから、どんどん伸びていくでしょう。
今後も大いに期待しております。おめでとうございました。

FAさん

本番は上がり性の彼女には厳しい条件だけれども、その中で精一杯の好演をしてくれたという印象が残りました。
特に今回は難しい低音の処理をぎりぎりまで勉強していて、もう一歩と言う所だったからなおのことでした。
それでも、そこで落ち込まずにつかめている声を保って、プーランクらしいメロディを綺麗に歌いこめました。
今回覚えつつあること、今後ももう少し定着させてください。
そうすれば、声のミックス領域や更にその上の声区の出し方も必然的に良くなると思います。
ピアノも含めて悪条件の中大変でしたが、出来得る限り良く吟味して練習して本番に臨んでくれました。
お疲れ様でした、そしておめでとうございました。

SMさん

楽しそうに、気持ち良さそうに歌っていて、非常に好演でした。
デュパルクもレッスン時より速くなりましたが、あのステージで彼女の声の場合ちょうど良かったですね。結果論でしたが良かったです。
低音も決して声量があるというわけではないのに、聞こえてくるようになりましたね。
課題は、高音がやや力んでしまったことでしょうか。
アリアも雰囲気が良く表せていましたし、表現しようとする積極性が良かったです。
高音は焦らずに落ち着いて、丁寧にをこれからも大切にしてください。
ピアノはアリアの伴奏が、演劇性が良く出せていましたし、ドビュッシーも非常に美しい響きでした。
おめでとうございました。

MMさん

リハーサルから緊張していたようでしたが、本番はそれを乗り越えて好演してくれました。
いろいろ忙しい中で、難しい曲を良く勉強してくれました。
惜しむらくはもう少し伴奏合わせをしておくべきだったかな?ということでしょうか。
アリアの伴奏はもしかすると歌手には重いかも、と思いましたが、あえて言いませんでした。
それでも良く歌えましたね。練習時の80点くらい行ったと思います。本当に良かったです。
2曲目のSentier sombreで、低音がもう少し響かせられれば完璧でした。
Credo d’amourは声の調子完全ではなかったけれども、ピアノ伴奏に助けられて、雰囲気が良く出ていました。
これからも、本番を重ねて、本番でいつも80点は取れる様に、精進してください。レッスンの良い声をもっと皆さんに聴いてもらいたいですから。ともあれ、おめでとうございました。

UKさん

今回初めてだったし、難曲に挑戦だったけれどあっけなくクリアできた演奏でしたね。
最高音域、少しフラット気味なところも残ったけれど、ほとんど問題なしでした。
低音も予想以上に良く出ていたし、彼女の場合発声を教えたという印象がないけれども、高音も含めて良く進歩しました。感心でした。
強いて言えば、ステージ上で、顔が下を向かずに、視線を定めて真っ直ぐに出来るようになると、もっと良くなると思いました。
技術的にも安定してきたし、良く歌えるのだから、表情もこれからはもっと自信を持って明るい笑顔を心がけてください。
おめでとうございました。

FTさん

リハーサルで重かったテンポを軽くしたこと、負担のある曲の中を少し割愛したこと、が功を奏して、本番は素晴らしい出来でした。
本番直前の工夫で、伸び伸びと楽しく歌っていて、見ていても楽しかったです。
今回の成功を踏まえて、そこから何が必要か?何が足りないか?良く分かったのではないでしょうか?
これに満足せずに、更に高音を伸ばしてください。課題はあると思いますが、それだけの価値はあるでしょう。
ピアニストさんは彼の声を良く引き出してくれたと思います。
ちょっとしたテンポで歌手の声は活き活きとしますので、伴奏は大きいです。
おめでとうございました。

ACさん

前回に引き続き、更に精進を重ねて彼女のスケールの大きさを感じさせる演奏を成し遂げてくれました。
デュパルクという音楽の性質もありましたが、あたかも70ミリフィルムの大画面で見る映画を思わせるスケールの大きさでした。
特に2曲目のピアノの前奏の響き、そして最初の声のフレーズまでの世界が、ステージ一杯の画面になっていた。
こちらも本当に勉強になりました。それは歌とピアノ両方のことにおいて、です。
1曲目からデュパルクの世界が見事に出ていたし、Phidyleも歌とピアノがお互いに切磋琢磨しているアンサンブルが表出され、
素晴らしいスケールで、言うことがありません。
本当におめでとうございました。

WHさん

今回は非常に技術的に難しい曲に挑戦して、なんとかやり抜きましたね。
破綻を見せない、ステージ度胸と俊敏な融通の処し方、声と同じに彼女の才能を感じさせるステージとなりました。
特にアリアは、普段でも出来ないくらいのPPな声に挑戦できたし、ドニゼッティの歌曲では未消化だった譜読みを、やり抜いてしまった!
最後の高音が思ったように行かなかったのは、良く分かりましたが、そこまで高音の声がPに偏ったせいもあったでしょう。
しかし、あそこで出せた高音のPの声を大切にして、そこから逆にFFはどうやるのか?ということを学べるきっかけになったと思います。
高音の難しさを今回、身をもって体験できて良かったでしょう。今後の勉強方法に繋がると思います。
こういう意味で本番というのは何より貴重な勉強の場ですね。
おめでとうございました。

SYさん

今回は、前回に比べると歌い始めのテンションが少し低かったかな、という印象が少しありました。
しかし、それにしては、良い声と歌が聴けたのが、逆説的に収穫でしたね。
彼女の中における、発声や歌う方法論が安定してきた、ということだと理解しています。
1曲2曲と進むに連れて良くなりました。
元々エンジンがかかるのが遅い方なので、10分で完璧を望むこと自体が難しいので、彼女の良さを発揮してもらうには、もっと長いプログラムで歌って欲しいと切歯扼腕な思いも残りました。
このイブの歌という曲集、確か後2曲勉強すれば完成だったかな?
大曲の1曲目があるけれど、なんとか完成させて全曲を披露してください。
ピアノは特に3曲目がとても説得力があり、彼女らしいピアノとは?を良く感じることが出来るもので、これは発見でした。
ともあれ、彼女の良い声が聴けたので嬉しかった。おめでとうございました。

NAさん

ほぼ完璧な演奏でした。
それは、教えたことを彼女の出来る範囲ですべてきっちり実現してくれたと、いう意味でです。
特にアリアの高音の処理は、ぎりぎり前日の指示までをきっちりこなしてくれたことが良く分かりました。
ブレスが心配だった出だしも見事に決まりました。その後に続く高音のシンコペーションの響きが本番が最高でしたね!
最後の高音もしっかりと決めました。
このところ教えてきた、高音発声の下顎の使い方の抑制と、そのことによる高い共鳴のある響きをこれからも模索してください。
プーランクも低音がどうか?と思いましたが、まったく問題なかったです。良く声を温めてきてくれました。
何より、この歌曲集がこんなに良い曲だと教わったのは、彼女のレッスンをしてからなのですから。
プーランクの伴奏もとても良かったです。何を教えたわけではないけれど、ソフトを外してからめきめき良くなった感じでした。
聴きながら思わず、プーランクだ!と快哉を叫びたくなりました。おめでとうございました。