2011年3月アーカイブ

ドビュッシー「美しい夕べ」

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空が紅に染まるとき
川は紅色になる
そしてそよ風は麦畑の上をそよぐ

幸せであれというお告げが あらゆるものから立ち出で
悩みの心からも立ち昇る

この世の魅力を楽しむこと
みな若く この夕べは美しいのだから!

さあ行こう 川の水が海に戻るように ぼくたちも・・・

「美しい夕べ」 

作曲 クロード・ドビュッシー(1862〜1918)
詩 ポール・ブールジェ(1852〜1935)

この曲はドビュッシー18歳の作曲です。
1880年ですから、まだ初期の作品で、マスネーなどの甘美な薫り溢れる、
若々しい作品だと思います。

ところで、この録音は、そのドビュッシーが1904年にオペラ・コミックで初演した
オペラ「ペレアストメリザンド」のメリザンド役であったメリー・ガーデン自身の録音なのです。
良く分かりませんが、類推では1920年代の録音ではないかと思われます。

現在のどの録音を聴いても、このように楽譜に書いてあることと違って歌う人はいません。
その理由は、多分、いまの世の中にはあまりに録音が多く溢れているからではないでしょうか。

この当時は、録音はいまほど多くなく、演奏家はみな楽譜や他人の演奏だけを頼りに
自分の演奏を作ったのではないか、と思うのです。
それだけに、音楽に真摯に耳を傾け、あるいは歌詞の中からイマジネーションを膨らませることに心血を注いだのではないか、と思うのです。

元より他人の演奏ですから好き嫌いはあると思います。

私自身、この古い録音から類推される彼女の声や歌い方が、とても好き、というわけではありません。
しかし、なにか人の心をぐっとつかむ、彼女の歌と詩に対する強い意志を感じるのです。
その彼女の意志に対して、私は敬意を払いたくなるのです。

音楽鑑賞というものは、単においしいもの、噛み砕き易いものをばくばくと
いい気になって食べるような行為だけではなく、たたずまいを正して、
良い緊張を以て味わうことで、気持ちが屹立して魂を浄化させてくれるような効果も
あるのではないでしょうか?
気持ちが良い、だけではなく、どこか不気味だけど何か魅力がある、とか、
そういう味わいのある演奏だと思います。

地震凄かったですね

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この地震、津波で尊い命を失われた方々のご冥福をお祈りします。
また、被災者の皆さまのご健康、ご無事を心からお祈りしております。

金曜日は別の仕事で早稲田にいました。
仕事場の手配により、近場に宿泊が可能でしたが、家のことが心配で夜9時過ぎに一人で歩いて帰りました。
一度は泊りを決めたのですが、コンビニに歯磨きブラシを買いに行こうと外に出て夜風に当たった瞬間、これは歩いて帰ろう、とピンと来たのでした。

渋谷に行くまでは明治通りを歩きましたが、歩いて帰る人の群れが凄かったのです。
また地震らしいがけ崩れや、大きなものが倒れていたのには驚きました。

jishin625.JPG

渋谷まではわりと直ぐ時間が過ぎましたが、渋谷で遅い夕食を食べ、歩きだしたら疲れがどっと出ました。
祐天寺を過ぎた頃が一番きつかったです。
駒沢通りを歩いていましたが、ちょうど東横線のガードの下を通ろうとしたら、電車が走っていたのが見え、これ幸い!と電車に乗り、自宅まで無事辿り着きました。

自宅に帰ると、2階の台所からガラス製品が落ちていました。
レッスン室は、レコードケースが開いて、中の物が落ちていたのと、ピアノの上の楽譜が
落ち、散乱していました。

jishin627.JPG

1階はご仏壇のお水がこぼれただけでしたが、2階はものが少し落ちていて、
2階の方が揺れることが判りました。


東北各地区の惨状には、本当に胸がつぶれる思いです。
仙台には知り合いが2件あり、いずれも連絡が取れず心配しております。

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