ムジカCのレッスン室の天井

 

 

 

 

 

 

 

 

お稽古事としての声楽レッスンは、まったく初めての方から音大を出てセミプロで活動されている方まで、幅広い層の方がいます。
初めての方が、どのような教室を選べば良いか?ということは、本人自身の判断基準が未熟ですから、難しい問題ではないでしょうか?

まず、教室に通うのに不便がないか?通いやすい場所か?
先生は、どのような人か?

教えるのが上手いのか下手なのか?
人柄と相性もあるでしょう。

一体何を基準にして選ぶべきなのでしょうか?

教室への通いやすさ、だけを見れば、駅から歩いて1分の方が、10分より楽に決まっています。
しかしいくら通いやすくても、声楽レッスンが楽しくない、つまらない、先生が適当だ、世間話が多い等々の理由が多くあれば、通いやすさというメリットはなくなってしまうでしょう。

いくつか体験レッスンを通して、無理なく通える謝礼額かどうか?とレッスンの過ごし方や先生の人柄、などを見て、自分に合うか合わないか?を決めてください。
そして、どの程度の感覚で通うのか?にもよりますが、まずはわけがわからなくても、我慢して3か月通ってみて、更に続けるかどうか?を判断してください。
次は半年、次は1年、という具合に、自分なりの、声楽レッスンや教室の自己評価を、一定の間隔で下してみるわけです。

お稽古事は、短期間では絶対に成果は出ないです。
これから声楽を始める方であれば、3年はしっかり教室に通う覚悟で、決めてください。

それから、ある程度の成果が見えるまでは、一人の先生の声楽レッスンを受けてしっかり勉強してください。
ここで、あちこち浮気してしまうと、結果は得られません。

発声法や指導法というのは、世間で宣伝されているほどの効果の大小はないと考えてます。
これは、教え方や指導方法がどれほど素晴らしくても(素晴らしいという評判があっても)、それを受け入れる人が、その声楽レッスンを受け入れる許容量と理解があるかどうか?
そして、それを実行できる素質があるかどうか?
様々な複合的要素が絡み合っていますので、方法論だけでかんたんに上達することは、現実にはあり得ないのです。

ある人は1ヶ月でマスターするかもしれませんし、5年かかるかもしれません。
これは、先生の指導者としてのスキルもありますが、生徒の資質も同じくらいに関係があります。

何となく、雰囲気や表面的な通いやすさだけで選んでも、長続きしないです。
そして、繰り返しになりますが、お稽古事が長続きしないということは、それまで教室に通っただけの投資が無駄になることを意味します。

長く通えば、それだけレッスンのお月謝もかかりますが、それだけのことが必ず身に付くのです。
少しくらいのことで諦めずに、声楽レッスンを長期的に継続できるかどうか?
これが、教室を選ぶ大きな理由になるでしょう。