声楽のレッスンを受けることには、2つの意味があると思います。

単に歌うことを楽しむ。
歌ってみて、第三者に批判をもらい修正することを覚える。

特にアマチュアで趣味でやっていらっしゃる方は、単に歌うことを楽しむで良いと思います。
楽しみながら、先生の意見を聴いて少しずつ進歩すれば、年を経ても素晴らしい財産になるでしょう。

ただし、レッスンに通ってさえいれば上達するか?と言われれば答えはNoです。

今更なことですが、レッスンを受けて言われた通りのことをレッスンで行えたとしても、それだけで完結して上手になれるわけではありません。
レッスンというのは、方法論を具体的に教えること、教わることが基本になります。

したがって、復習をしないとレッスンで覚えたことが身に付かないのです。

たとえば、発声練習をやります。これはスポーツジムのストレッチみたいな、身体を柔軟にするように、喉を温める目的があります。
一方で、発声練習で使うごくごくシンプルな音型を繰り返し音域移動して歌うことで、歌声の発声の仕組みがシンプルに判る意味があります。

ここにおいて、ただ無目的に言われた通りやることは、それはそれで良しとしましょう。
しかし、先生に文句言われずに言われた通りやって、先生にOKをもらったとしても、それだけでは上手になりません。

ここで感じたこと、覚えたことを必ず自宅で練習するのです。
練習して思い出して、身体に定着させること。
ここまでやって、初めてレッスンに行った意味があります。