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コンコーネの50番から最後の50番から始めました。
短調の曲でも、調性に左右されない倍音の出る明るい声の響きを狙ってください。

アイーダの巫女のアリアは、単純なメロディを繰り返しますが、メロディが民謡調でこぶしが良く効いたイメージです。
楽譜に指示されているように、強弱をしっかりつけることで、民謡感を良く出せると思います。

それから、イタリア語の発音が不明瞭です。
良く響く声が第一だとしても、発音の明瞭さで歌が聴こえる面も大きいです。
基礎的な意味でも発音はパキパキと明瞭である方が、発声に良い面があります。

フランス歌曲の方では、ドビュッシーの作品からSeguidille.Paysage sentimental,Voici que le printempsと続きました。
声は良い声できれいな音程で歌えていますが、いかにしてもフランス語が前に聞こえてこないです。
声量とか共鳴で響かせる発声に特化すると、発音が不明瞭になるので、オペラをやる場合は悩ましい問題です。

考え方として、歌曲とオペラを分けた発声を出来ると仮定するなら、歌曲に関しては発音は上顎で行うべきと考えてください。
これは、中音域までで、5点F以上の換声点は別に考えること。
ト音記号の5線譜の中の音域では、上顎を使った母音発声を徹底して練習することです。

それと、子音の発音をしっかり覚えてください。
特にVとDそしてLとRの区別もはっきりとです。

オペラの場合は大ホールで声が聴こえて音楽が成立する声かどうか?が優先順位でしょう。
しかし、小ホールで行う歌曲の場合は発音が歌唱の美しさに関係する度合いがありますので、発音も大事にしなければいけません。

使い分けはむずかしいですが、発音のことを知るには今から勉強していないと、先になってからでは遅すぎます。
いまから常に意識しておくべきです。

というのも、我々は欧州の人間と違い、日本語という言葉上のハンディを背負った上でイタリア語なりフランス語を歌うわけです。
表面的な意味でのオペラ歌唱で子音だのアクセントだのを強調する意味はない、としても、そのことが出来ているか?出来ていないか?という
基本的な違いは、いずれ歌曲を勉強する時に大きく影響することだと思います。

つまり、表面的にオペラ歌手として通用出来ることが大切か?歌曲も歌えるオールマイティな歌手になれるか?という違いです。