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数か月お休みしていましたが、以前まで教えた発声の原則はきっちり覚えてくれていました。
つまり、高音の換声点前から喉を開けるように発声することです。

今日は発声練習は、母音のIで始め、換声点前までで終わり、後は母音のAで
5点Gまでを軽く練習しましたが、喉の開いた良い高音発声が出来ていました。

越谷達之介の「初恋」から。
一通り歌ってみての第一印象は、中間部のヴォカリーズの部分。
こういうところは、拍節を意識しないで、もっと自由に歌うことです。
特にフレーズの終わりを拍を意識しないで、自由に間合いを考えて、次のフレーズに入ること。
また、ブレス記号のところは必ずブレスを入れてください。
これは表現として必要ということで、作曲家が指定しているからです。

そして、再現部の冒頭のテーマは、1回目に比べると、ゆったり静かに歌って終わるのが良いでしょう。
逆に、1回目の冒頭のテーマは、さっぱり、きっぱりした歌い方が良いということになります。

曲はモーツアルトの「夕べの想い」
譜読み途上で、音程がおぼつかないところがありますが、大事なことは音程を上ずって取らないようにすること。
出だしのAbendのAの母音など、音程の位置が中間換声点に近いので、頭声気味になるために上ずるものです。
音程の関係で喉が上がる、という感覚を知ることと、その上がりそうな喉を常に上がらないように意識すること、が良い音程と響きを生み出す大事な要素だということを覚えてください。