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発声練習で、特に母音のIだと非常に美しいメゾソプラノの声が聴かれるようになった。
換声点を超えて5点Gまでは、音程、声質ともに申し分ない。

母音のAになると、舌が奥に引っ込むのか、やや不安定な音程感というか声質になる。
舌を深く押し込まないように、母音のEを意識すると良いのは特に中低音域。
恐らく発声が浅い感じを忌避しているのではないか?
中低音の声は子供っぽく、高音は大人っぽく出す、という具合に逆のイメージや発想を持ってみると効果的。

グリークの6つの歌曲、今日は新たな4番の「ナイチンゲール」から始めた。
鳥の鳴き声を模した伴奏形と3拍子を主体にした可愛らしい曲。
鳥の鳴き声を模したところは、独特の音律で、北欧らしい世界が横溢。
音程感が独特なので、正確な音程で歌うことに気を付けて。
やはり譜読みの段階でピアノで和音を確認して声の調子を決めないと、正確な音程感を身に着けるのが難しいのではないか?
なるべく伴奏音楽と共に歌声の譜読みをしてほしい。

最後に1番~3番をざっと通したが、課題はやはり歌詞をもっと明瞭に発音して聞かせること。
普段の会話の言葉が、小さく早口気味なのが、歌声にも無意識の影響を与えていると感じる。
声の調子をはっきり、くっきりと、そしてゆっくりと語る練習をすると良いと思う。