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発声練習では大変良い声が聴かれました。
口の形を意識して、声の共鳴がとても良く出せていたせいでしょう。
声の共鳴はとても効果がある、と感じ瞬間でした。
実際の歌詞を歌唱する中で、このことを実行するのは大変ですが、常に意識して口の形を整えて声の響き方に注意を寄せてください。

新曲に、ショーソンのApaisementを練習しました。
これはフォーレもLa bonne chansonの中で作曲していますが、真逆な表現と思いました。
非常に暗い音楽ですが、うがった見方をすればヴェルレーヌ自身の心情を作曲したというよりも、彼の生涯に思いをはせたショーソンの主観といえましょう。

最後にグリークの6つの歌曲を4番まで練習しました。
いつも思うことですが、Pの歌声の表現が抑制が過ぎている気がしています。
もう少し開放的な歌声の表現、つまりもう少し響いて良いのではないか?
PPかPPPにかけては、喉を下げないようにして楽にした状態で、発音の吐息による明るい響きを目指してほしいです。