SMM

発声練習は母音のIで始めた。
母音のAにすると、低音域でのA母音の癖が少し出ていたので、口を開けたハミングの練習に切り替えた。
これで、A母音の癖は取れた。
しかし、スケールやアルペジョの練習をすると最高音に行くにつれ喉を締める傾向が強いので、軟口蓋を高くするように指示を出した。

これで音程感は良くなったが、まだ5線の上半分くらい、つまり換声点の前辺りで、喉を詰める傾向は残っている。

もう少し良い意味で息混じりの声になると良いのだが、これが判るにはもう少し日数がかかりそうだと思った。

メロディを歌うときは、A母音で練習すると良いだろう。
その方が、上手く行けば息がきれいに混ざった柔らかい声の発声が出来るからだ。

高音の換声点5点Fは、軟口蓋を上げないという意識で上手く行きそうである。
喉から下に向けて圧をかける感じ、と同時に息の力で押さないことが大事。
むしろ息はほとんど使わない感覚である。

コンコーネの18番を練習。発声練習で練習した、中高音域の声の扱いは良くなった。
具体的には音程感が良くなった。
ただ、やはり中高音の声は、まだ少し締まっていると思う。

最後にイタリア古典歌曲集からSento nel core
発音の問題と、喉を絞めないで発音することについて、細かく練習する必要があるだろう。
今は歌詞で練習しないで、A母音だけで練習した方がよさそうである。