7月31日~8月2日までのレッスンメモ

7月31日
MO

コンコーネ22番
発声練習では、同度によるIEAOUでの発声が刺さったようであった。
口先をかなり狭めて開口母音を発声する声が、大変良かった。
バリトンらしいノーブルな響きであった。
曲はPiacer d’amor
中低音の発声に注意。中間部のテンポに注意。
また中高音の発声も、口を開けすぎないように・・

8月1日

KM
発声練習をしてみると、低音域から地声成分が少なくなったことと、
それでも高音まで声が安定し、以前の声区の分離によるひび割れた声が影を潜めた。
コンコーネは22番。発声を大事にするため、ゆっくり練習。
イタリア歌曲Ombra mai fu レチタティーヴォのリズム把握。
アリア部はブレスが伸びてきた。高音発声に注意。
フォーレ「5月」Puisque半母音に注意。

SKM

発声では、中低音での響きに注意を。
声量を抑制して良い響きを得ること。
その良いバランスが分かってきた点が進歩。
ドヴォルザーク「母の教え給いし歌」
大変良い声で歌えるようになった。
その他は、今までやってきた「こうもり」よりオルロフスキー侯爵クープレ「客を招くのは私の趣味で」歌そのものは良く歌えているが、これはもっと内容を表現する演技的な歌唱が求められる。
ケルビーノのVoi che sapete弱声への瞬時の切り替えが上手になった。

HH

発声では、高音発声における頭声発声を重視した方法を教えた。
これだと俄然高音楽になるだろう。
ただ、鋭さ強さはやや薄まり、典型的なレッジェーロなソプラノタイプになる。
中低音との切り替えを意識すれば、かなり有効とは思う。
ドナウディVaghissima sembianza跳躍の音程に注意。
モーツアルトVoi che sapeteとVedrai carino

NY

発声を1時間みっちり。
彼女の発声の迷いを払しょくすることが第一目的。
ソプラノなのかメゾなのか?合唱でやる限りは、全くどちらでも出来るが、
彼女の持ち声はソプラノと思う。
課題点は、下あごの力み。
微妙に前にせり出して発声・発音するのがA母音という点が特徴。
これがピッチの微妙な低さ、中低音域の微妙な暗さにつながっていると思った。
この点を解消するには、当面口を縦に開けないで、E母音の形で下あごを引き入れるように発音する方法が良いだろう。
これが出来ると中低音の声に倍音がついて明るくなる。