2月22日

SNT

パノフカ2番。リズム感はよく歌えていた。
ドナウディ「芳しい新鮮な土地」
テンポを早めた、もっさりしたテンポだと優雅な雰囲気が出せない。
ドナウディらしいテンポ変化も大切に。
「限りない美しい絵姿」
長い音符を長く意識することで、朗々とした大きなフレーズ感を大切に。
フォーレの「ネル」
どちらかといえば、静けさが醸しだす豪華さを意識した方が良い曲。
弱声で明るくきらきらした声。テンポは急がずに。

2月23日

ST

発声の問題は、彼女の場合喉の力みにある。
以前から課題になっている、下方向に力ませる癖である。
これが、声をこもらせる大きな原因になっていること。
とにかくこれに尽きる。
母音だとE母音の舌の感覚と、喉を上げないためのお腹の張りによる支え。
この2点の感覚を頼りに、換声点から上の領域を練習してほしい。
曲はQui la voce。

2月24日

KR

発声では、鼻声傾向に陥りやすいA母音の響きの修正。
彼女の場合、確かに声質が滑らかで音程感も良いので、鼻声的になるのは理解出来るのだが、
良く聞くと喉が緊張した出し方であることが判る。
つまり、喉を締めているのである。
弱性であるとしても、喉がリラックスした声は、もっと楽に感じられる声になるはずである。
コンコーネ18番 リズムの理解とその練習に終始した。

KT

胸声の練習では、良いバリトンの資質を感じられた。
コンコーネは7番
彼もリズムの把握に四苦八苦している。
だが今のうちにやっておけば、将来難局に挑戦するとき、必ず役立つので逃げないでほしいと思う。
Lascia ch’io pianga
この曲でリズムの感じ方が未熟な点が発覚。
少なくとも聞き覚えなら、間違うような難しいメロディではないと思うのだが、伴奏を合わせる面で無理が出てしまった。
手で拍節を叩きながら歌うという基本練習を先ず覚えてほしい。
手を叩くのが難しい場合は、メトロノームを使って練習すると良いだろう。

2月25日

SKMM

Lascia ch’io piangaのレチタティーヴォの練習に終始した。
リズムの把握と音程が難しい箇所の捉え方。
音程の把握は、変化の少ない調なら階名から読み起こすこともできる。
この場合短調なのが、難しさの原因だろう。
結局、クラシックの音楽を研究する場合、階名(ドレミファソラシドとラシドレミファソラ)を歌う練習は必要だろう。
リズムはほとんどの皆さんがそうだが、理屈を実行による確実なリズム把握方法を覚えるべき。
実行に関しては自分の手足を使うべきだが、出来ない場合はメトロノームの助けを借りると良いだろう。
ダウランドのCome again彼女らしい新鮮な歌唱表現で良いと思った。