MKY

発声練習は中低音の発声を中心にした。
とにかく頭声発声だけになってしまうため、中低音の響きが出ない。
母音のIで練習をしてから、口を開けたハミングを練習した。

彼女の場合単純なことだが、良い意味でもっと喉を意識することであった。
それだけで、自然に胸声が付いて響きに芯が出てくる。
胸声を意識しても、別に地声になるわけではないのだ。
というのも、それくらい基本が裏声系の喉で歌っていたからである。

曲はグノーの「ロメオとジュリエット」から「私は生きたい」
冒頭の下降形の笑い声はマルカートを意識して、正に笑い声のように。
終わってからの長い音符の3拍をきちっと3拍数えること。

発声を矯正したせいで、全体に落ち着いた歌声になったし、高音発声も喉にひっかかる声にならなくなってきて、良い方向である。