みくりやさん
プーランクの「この優しい小さな顔」「偽りの婚約」から「アンドレのご夫人」
「ヴァイオリン」「花」
決して満点とは行かないまでも、安心して聴いていられる演奏だった。
最後のきくちさんと比べても、遜色のない存在感だった。
敢えて言えば、声をしっかり出しなさい、というだけに留めておいたせいで、少し喉押ししてしまった感のある中高音域の声。
比較的な中高音域を出す時に彼女の場合、声のチェンジの方向がまだ定まらないことが、今日のような声の傾向を出してしまう。
あるいは、喉も乾燥してしまったせいもあるだろう。
それと、こちらの教え方の問題で、これからの課題！と言いたい。
チェンジ以降の高音の出し方に上げてしまうと、ちょっとスカスカだし、下げると太すぎるしで、難しい。
「ヴァイオリン」と「アンドレ。。」が一番良かった。「アンドレ」が彼女らしさが横溢していた。「この優しい。。」と「花」がピアノとのアンサンブルもう一歩。良い曲だけに惜しい。難しいかな？
それからちょっとしたことで、治れば素晴らしく良くなる事として、自信が無さそうに見えてしまうステージマナー。
目線がいつも伏せ目勝ちなのが、勿体無い。
どんな声でも、どんな表現でも、演じる以上は、自信を持って、自分を出してほしい事。その事が分かってもらえる日が来る事を、期待している。
お疲れ様、そしておめでとう！