2001年7月後半レッスンノート

レッスンノート目次
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7月23日
7月23日

にしさん。今日は本当に暑い!クーラーの中でレッスンをしていると、今度は体がだるくなる。最悪のコンディションだ。今日は発声練習をハミングとNg−aの練習で下降形で昇りながらやると、やはり、2点Cくらいからチェンジしている感じが良く分かった。ただ、力を抜いているので響きはほとんどない。少し口を開いもらうことにして、徐々に音程を上げて行くと、2点Dあたりから音程が悪くなる傾向がある。上向5度形に変えてからも仔細に観察する。こうなると自分がやりながら、どこが違うかを確かめなければしょうがない。それでわかったのは、やはりハミングのポイントだ。彼は、前に前に当てようとしていたのだった。前に当てては駄目だ!これでは、声帯の状態が分厚くなって音程がきれいにはまらなくなってしまう。ハミングからNg-aの練習をするのは、声帯が程よく開いて、柔らかい息の混ざったチェンジした中高音を出すための練習だ。何度も言うが、軟口蓋、むしろ、後頭部に向けて響きを当てるようにして、出さなければならない。今日はなんとかそのコツをつかんだが、まだ不十分だ。どうしても、前に行こうとする。これは、多分筋肉の使い方、あるいは声帯を良い形に 引っ張り上げる筋肉が未発達なのだろう。一番はっきりしていることは、軟口蓋をあげる筋肉がこのために働いているのだ。だから、正確にこの筋肉を使えれば良い。どうも軟口蓋を上げるために、目の玉を上に上げてみたり、あるいは鼻腔のほうに響きを入れようとしている見たいだ。これではまったく逆になってしまう。今度は、普通のアの母音で1点Fくらいから5度上向の発声をやってみる。自分がやってみせて、やらせるのが一番手っ取り早いので、やってみると、なんとか出来るようになった。要するに、2点Cくらいから上の声は、チェンジして中声区にするために、響きの質を変える。声帯をぴっちり合せるのではなく、開いた状態にして軽く出す感じ。曲は、アマリッリから。母音の発音だけど、すべての母音でもっと口の中を広く感じて発声してほしい。要するにこれも軟口蓋を広く高くするような口の使い方、あごの使い方をする。少し真似したら出来たみたいなので、その調子でやってみてほしい。次回は、Star vicinoでもう一度やってみよう。

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7月22日

ゆきえさん。今日は、発声練習を徹底して軽く息を使った声を練習してみることにした。最初にハミングから始めて高いほうまで出してみる。そして再び低音部に降りてから、今度は、下降形でハミングをして、最初の声でハミングからアの母音に替える練習をやってみた。このレッスンノートには良く書くことだけど、ハミングの響きの場所は、軟口蓋だ。ここで響かせる感じを持つことで、この練習が意味を持つことになる。今日は教えなかったけど、鏡で自分の口を開いてノドチンコを見ながら、息を吸ってみる。そうすると、ノドチンコがきゅっと上がるのがわかるはずだ。この状態が、軟口蓋が上がった状態。これを維持できると、喉の開いた息の混ざった軽い声が出せるようになる。ゆきえさんは、声を出すときに口を開けないが、口をある程度開けないと、このために筋肉が使えない。2点Fくらいまでは良いのだがどうしても2点Gくらいから上になると、声を当てにかける。これだと、きつい高音しか出ないし出ても、一か八かになってしまう。それで今度は、同じくハミングで上向ドレミファソ〜で上に達してからアに替える練習をやってみた。しかし、これも同じくであった。ハミング で軽い声のあたりを捜してみるけど、とっかかりが持てない。彼女は長年のくせで、喉で声を探ってしまう癖があるために、高い音になると無意識に喉で声を当てにかかる。これを治すために、息の練習をする。これは、簡単。呼気すなわち、吐く息を意識してコントロールする練習。息を吐くだけだけど、吐き出す最初に無駄に吐かずに一定の息を出すように心がける。ティッシュを口の前に垂れ下げておいて、そのティッシュが一定の状態で上に上がり続けていれば大丈夫、。もう一つは、この呼気をコントロールする腹筋の練習をする。これは、フッフッフッフと言う感じで、ティッシュを一定の速度と量で吐き続けることを30秒くらい続ける。1日一回これをやるだけで、腹筋はみるみるついてくるだろう。次に再び発声練習に戻る。これは、普通にアの母音で、1点Gくらいからドレミファソファミレドをやる。この時に大事なことは呼気を意識して、お腹が中に入らない限りは声が出ないと思って、声を出す際に必ずお腹を動かすこと。そして、声が出ている間は、このお腹の筋肉を固めないで、中に入れ続けるようにすること。ドレミファソ〜の一番高い音で一番腹筋を使うが、下に下がる際にもその まま中に入れ続ける。彼女は、少しお腹の使い方を固めていると思う。これでは息が回らないと思う。固めないで柔らかい状態にしておいて、柔軟に使えるように。特に胃の当たりの筋肉は固めないように。同様に、口も良く開くこと。高音に達して口が開いたら、音程を下げる際には口の開きはそのままにしておくこと。これが、のどを開いた状態で声を出すコツだ。口を開くのを恥ずかしがっていたら絶対に良い歌手にはなれないよ!(笑)声を出す際には、必ず腹筋を使って息を吐くことが同義であってほしい。そして、喉を開くためには、軟口蓋を上げて、口を開くこと。このことを身につけて欲しい。今日は、Time to say good bye..をイタリア語の読みと、軽い譜読みをした。イタリア語の読みは問題ない。読みも早いし。譜読みもまあまあ早い。勘は悪くない。中音部の声も音程が良いし、無駄なビブラートがないので、耳に心地よい声だ。後は、声に響きをつけて息で歌いまわせるようになってほしい。このテクニックを何とか早く身につけさせたい。体に楽をさせないで、歌うことも大事ですよ。早く覚えてほしい。

よしおかさん。普通のアの母音で上向ドレミファソファミレドの発声を始める。これで気になるのが、息の廻り方。これがぎこちない。ドレミファソ〜だと一番高いソはなんとか音程が決まるけど、これをド〜ソで歌わせると、はまらないのだ!これでは駄目。ハミングでド〜ソが決まるように何度も練習をして自覚を促す。本人曰く、喉が開く感じとのこと。これは正解。その調子やってほしい。そこで、口を開いたハミングで同じ練習をする。その際に声が鳴っている場所、響いている場所を必ず意識すること。息の回りがリズミカルであること。一定であることを心がけること。次にハミングからアの母音に替えて練習をする。これで再び、明るい上顎に響きが出る感じが出てきた。この時に一度響きが出れば下あごを下げても大丈夫なことと、逆に下あごを下げることで、更に喉が開いて奥行きのある深みのある声が出ることを確認する。これは大事なことだ。頭部の共鳴ばかりを追求すると、胸の響きを忘れてぺかぺかの声になってしまうことがあるからだ。次に普通のアの母音で今やった響きがある声を出してもらう。少し軽い声だけど、今は良いだろう。とにかく頭部共鳴のある声を覚えてもらい たい。今日の練習では出来るようになった。次回からは同じことをやらずに、すぐにこの声が使えるようになってほしい。そうすれば、ぼくも楽が出来る(笑)コツは口の開き方と、軟口蓋を上げること、そしてお腹の使い方にある。ゆきえさんのところでも書いたけど、軟口蓋を上げる一番簡単な確認は、自分で手鏡でノドチンコの状態を見ることだ。息を吸うとここが上がる。その状態を自分で出来るようになってほしい。今日は、発声はこれだけにした。曲はヘンデルのLascia ch'io pianga...最初の出だしから響きを意識してほしい。Lasciaのlaは、舌をきちんと上顎につけてから発音すると、喉が自然に開いて響かせやすくなる。そしてLascia とCh'ioの間の休拍は、ブレスをしないこと。E che sospiriのエの母音の時に、あごが前に出る癖がある。これは良くない癖だ。この時にすでに響きの場所が決まっていないと、高音に昇れないからだ。今はどんなに低い声の時でもこの響く場所を頭部に求めるように意識してほしい。この曲は、このパターンの音程の上がり下がりが多いので、全て応用は効くと思う。それから、発音だけどSolのLが母音化してしまうことは要注意。絶対に母音にしないで。要するにソ・ルと2シラブルにしないで、ソルと1シラブルにしてほしい。これは大事なこと。今日やったことが定着したら今度は再び胸声の練習をやりたい。そうしないと、少し軽すぎる声になってしまいそうだから。


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7月21日

すずきさん。前回お告げのように出来た声の当たりはどうだろう・・・・と心配していたけど、少し元に戻っている感じがあった。前よりは良いけども、やはり喉に開きが少し足りない感じかな。うまく行くと当たるけど、まだスカスカした感じが残る。特に中低音部。これは前回も出来なかったから良いけども、これも喉の開きが足りないのだと思う。その証拠に、声を出して息を吐ききる時になると、声帯の鳴る感じが良くなるのだ。一言で言えば、ブレスをする時の準備の問題。結局ブレスと喉頭の使い方は一体なので、どちらがどうとは言えない。ブレス自体は、横隔膜を広げるようにし、同時に、というかそのことによって、喉の中も同様に開く感じが、瞬時に用意されて、初めて声を出せるのだ。
今の彼女は、その準備が出来ないうちに、声を出してしまうのだろう。声帯が充分に活動的な状態にならないうちに、呼気が送られて鳴らしてしまうので、声が痩せてしまったり、浅かったり、スカスカしてしまうのだ。
曲は、モーツアルトのAn chloe...やはり、曲になると前回の感じから少し後退している感じがあった。特に高音が出しにくそうだったのと、中低音がスカスカだし、声が浅い。
ただ、今日はその代わりに、発声練習の時に五線の上、2点G以上から、にわかに声が当たるようになった。突然これも鳴り出したのだ!調子に乗って3点Cまで出したけど、まったく問題無しの声。難しいのは彼女自身がどうやって、こういう状態になったのかということが把握できずに、突然出来るようになったことだ。出るから良いのだけど、再現性が無いと、調子が悪かったり、出来なかったりしたときに困る。
ただ、今までの積み重ねがあったから、こういう好結果が出たのは間違い無い。レッスンが終わった後で、ポツリと…スタジオに行って練習してきた…とのこと。レッスンが終わってから、納得が行かないようだったけど、心配することはない。一歩後退二歩前進で行けば良い。その方が巧くなる。
声を出す前に喉の開きを良く確認する練習だけやっておけば、次回はスムーズに進めると思う。今日最後に教えたように、喉の開きを良く練習してほしい。


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7月20日

今日は朝方は涼しかったけど、昼過ぎから元の木阿弥で暑かった。先週に続いておかださん。
発声を少し聞いて、どうも口やら身体の使い方が固いというか何というか、声の響きが不活発な感じがある。音程が不鮮明なのと声が伸びない。リラックスはしようとしているのだが、口の開きが不十分だったり、体の使い方が不十分だ。まず、声を出すエネルギーを向ける方向が逆のような気がする。力を下に向けて踏ん張ってしまうように見える。そうではなくて単純に言ってお腹、下腹部を中に入れて呼気というか声を出すエネルギーが上に昇って声帯を振動させて頭部に向けて声が出ていく、という感じだろうか。お腹を中に入れることによって腰、背筋の力がそれに加わるだろう。それから呼気を胸に向けて当てているようにも思える。胸声の練習は大事だけども、むしろ軽い声で声帯の良く合わさった地声の練習をするほうが良いと思う。元来おかださんは、チェンジした声が普通に出ているから、胸に声を押そうとするとなおのこと、息漏れが多くなってくる。特に中音部から低音部にかけて。軟口蓋を上げるために、Ng-Aの練習をする。まずハミングで一音ずつ上がったり下がったりした。それから、軟口蓋を上げて、母音にするのだが、やや鼻声になってしまう癖がある。もっと軟口蓋、脳天 めがけて声を送る感じがほしい。それと、口を開けるハミングの時に充分に軟口蓋が上がっていないと思う。これは御自身で手鏡を使って、喉の奥を見ながら練習してみると良く分かると思う。大体は、息を吸おうとすると、軟口蓋が上がるのがわかる。したがって、その時の感じを良くつかんで歌声を出すときにも応用するのが効果的だ。
後は、お腹の下腹部。これをもっともっとしっかりと使うこと。曲になってかなり、意識できていたようなので次回までにはこれを定着しておいて欲しい。
曲は、Lasciate mi morire..歌い出しは、例によって力を下腹部に押し下げるようにしていたけど、これでは声が胴間声になってしまう。野太くて音程が低くなる。morireまで一息で歌うように。次のE che voleteのEとCheの間の音程は、最初のEの時に喉が開いて高い音程までカバーできる準備が出来ていなければならない。Caro mio ben...これは、ダイナミックを意識し過ぎて声のエネルギーがなさ過ぎる。初心者の時は、あまり楽譜のダイナミックにこだわらずに、体を使って声を出すことだけに集中してほしい。Ben mialmenなどのEエの母音が軟口蓋が下がる。そのために、もっと口を横に開いたほうが効果的だと思う。これはあくまで彼女の場合だ。Senza di te languisce il cor...これは一息で歌って欲しい。di teの音程差は、腰を使ってあげること。音程を上げたらば、その時の喉の開きをそのまま維持して、下のlanguisce....に降りて欲しい。前半1ページを細かく教えたらともかくも後半は大体良く歌えていた。きょうの感じはとても良かったので、忘れないで欲しい。


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7月19日

みくりやさん。きょうは彼女は貧血気味で調子が悪かったが、歌い出したら調子を戻していた。笑
発声練習は、ハミングから始めたが、これがどうも乗れない原因だったかもしれない。最初は普通に声馴らしをしたほうが良いのだろう。しばらく声馴らしをしてから、高音の練習に入った。アエアエアと二度で歌う練習。エの母音が共鳴しやすい。特に五線の上あたりの音域。その響きを利用してアでも共鳴するような出し方を工夫してほしい。要するにアの母音だと、軟口蓋が下がってしまうのだと思う。逆に言えば、エの方が軟口蓋が無意識でも上がるのだろう。有意識で軟口蓋を上げることが出来るように。ぼく自身はアは口の中がAの形になるように意識する。ラヴェルの「ギリシャ民謡」
では、2曲目はきれいに歌えているけど、お腹が使えてないので、声の膨らみや伸びが足りない。声を高いところで伸ばすときに、意識してお腹を使って息を送るようにしてみてほしい。「真珠採りの歌」は、リズムが難しい。16部音符と32部音符の違い、3連符と16部音符の違いなどに注意して。
これは慣れが必要だから、じっくりやろう。最後の曲は簡単だから、夏休み前に、この曲をなんとか形にしたい。

りりこさん。前回の続きで軽い声の練習をした。ハミングから母音に移る練習。その前にやはり首が前に出る癖を直す。頭を胴体の真上にどっしりと置いて欲しい。練習でこれが出来ないと、本番になるとなおのこと出来ない。お腹からの呼気の力を自然に捉えるためには、胴体の真上に首があって喉がないと、無駄な力を使うことになるから。ハミングをすると、声の換声点の違いが良く分かる。やはり2点Fis当たりから、下の声でそのまま押して行くと喉が詰まる感じがある。その上の音域では取りあえず更に軽く鳴らすように心がけて欲しい。その声で共鳴を頭部あるいは前頭部に感じるように出して、そのまま下の音域まで降りたり、上がったり、を繰り返した。声が喉で出てしまうようになったら必ず、ハミングで戻す。ハミングからNg−Aで母音にすることはこの意味でも大事な指標になると思う。女声の2番目の換声点は繊細で難しい。聞き分けるのは至難の技だ。この一番上のチェンジボイスを大事にして欲しい。この声を取り戻してから、下の響きを乗せて少しずつ声に張りを持たせるような感じで行かないと、喉で押した太い声になってしまう。
曲は、アマリッリ。軽い声が今は大事だけど、決して臆病になってしまわないように。お腹を使って息を送るように。低音部は、軽く喉で鳴らすようにしてお腹で息を送りレガートに歌うと、とても美しい。この調子を続けて欲しい。


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7月18日

眠くて仕方がないので、今日は簡単に。
さぶりさん。発声の最初の声は、いつも元気良く出るが実は少し喉っぽいかもしれない。鼻腔には響きが行ってるけども、声帯の合わさりが少し分厚い感じ。合唱のベースパートだから良いように思えるけども少し違うと思う。どういうことかというと、その後でHaで発声をしたのだけれどどうもドイツ語のChaになってしまう。アの母音の声帯の合わさりが強すぎて、きれいに息とミックスしたアの母音が出てこない。ッハア〜〜のように聞こえてしまう。細かい倍音のある響きがなく、繊細さに欠けるといったら失礼だろうか。安定しているけれど今一歩。これからは、ただの合唱ベースに収まるだけではない、もっと表現力のある声を作って欲しい。それだけのものは持っているから。
後は、曲で歌うと出てくるけれども、これも喉の開きと関係がある。もう少し太いゆったりとした響きが欲しいのだけれど、細くなってしまう。音程は低い響きが出るようになったので、良い。その低い響きがきちんとそれなりの太さを持って出せると更にすばらしいのだが。これは、喉が良く開いているかということと、軟口蓋を意識してあげているかどうかということに関係があります。それかrエの母音がどうも平たい。もう少し深みのあるエの母音が出て欲しい。現状に満足するだけではなく更に上を目指して欲しいです。

ちばはらさん。きょうの発声は徹底的に軟口蓋を上げる練習をした。Ng-aの練習。声を押さないように。柔らかいアタックで音程が出たらそこから、声を押さずに息でダイナミックをつける。これは本当に微妙だから慣れるまではその違いに充分注意して欲しい。それから、やはり喉を無理に下げて声を出す癖がある。喉は今は下げないように。とにかく喉の力を抜いて。どうも喉に力が入る分お腹の筋肉が使えてないような感じもした。下半身、特に腹筋を充分に使うことで喉に頼る癖が治ることもあるから、その辺も注意して欲しい。曲は、シェーンベルクの民謡をやった。ここでもフレーズが息を使って回せていない。ほとんど音楽が死んでしまっている。それから、発音と関係があるが、先程の軟口蓋の練習で効果を表わす口の中の空間の広がりがまったくない。声の響きをすべて鼻腔に集めているが、そこでもそもそ歌っているだけに終止している。そのために、軟口蓋が全然上がっていない。発音の問題ととこれらの口腔内の筋肉の使い方は繋がっているので、なおのこと難しい。Schineなどのアの母音は本当にきれいに明るく出さなければいけない。これらのことをキチッと積み重ねて行ければも っと歌うことが楽しくなるはずだ。健闘してください!


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7月17日

さたけさん。ここの所、我ながらうまくなる人続出で嬉しい毎日です。今日はさたけさんも素晴らしい成果を見せてくれました。発声練習でやはり声のピッチがわずかに低いのが気になり、軟口蓋を上げる練習をしてみました。Ng-Aをやりました。ハミングのNgを1点Gくらいから上げて行くと、2点Cあたりでわずかに響きが詰まる感じがしたので「押さないで」軽く出すようにしてみたところ、軽いけども当たったきれいな響きが出たのです。これをきっかけに、重くない軽い声の練習をNg-Aの練習で徹底的にやりました。いずれも、頭部に響きが当たる実に素晴らしい響きになった。もちろん音域によって当てる場所をわずかに変える必要があるので、口の開き方や、頬の上げ方などを声と相談して替えていきます。大体が2点Gくらいから少し替える感じ。2点As〜Aになると、また変ります。声が出ても共鳴がなくなるので、共鳴を必ず感じられるように少しずつ替えていくことが大事でしょう。彼女曰く、口を開けてはいけないと思って下あごを固定してやったら、あごが痛くなったとのことですが、これは勘違いです。目的は響きを落さないことと、響きが母音によって変らないことです。無駄なあ ごの動きがいけないのであって、あごを動かしてはいけないのではありません。初心者に教える場合こういう勘違いが往々にしてありますね。これも教え方だから、難しいですね。何度も言うようですが、あごの「悪い」動きがあるから、「動かさないで」という言い方が出てくるわけです。曲は、フォーレの「リディア」発声でやった「軽い声」を徹底的にやりました。かなりうまく行きました。彼女の場合、高音のエの母音が狭すぎるために、響きがきつくなり、共鳴がなくなる。むしろ軽い声で口をかなり開き気味にして出すとうまく共鳴がついてきれいなエの母音が高音で出ます。後は癖だけど八分音符などの細かい音符を打ってしまって、レガートが台無しになる。これも要注意です。
今日やったことは、いずれもとても繊細な声の使い方なので、くれぐれも大事にして欲しいです。これでこのリディアを歌い通せれば本当に素晴らしいリディアになると思います。


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7月16日

こぬまさん。いつも名前を間違えてしまってごめんなさい。自分がいつも…なかやまさんと言われて気を悪くしていたことを恥じています。ということで、きょうのレッスンノートはですます調で(笑)今日は発声練習を長めに。柔らかくビブラートのない声をということで、軟口蓋を上げる練習から。この練習と言うか響きをうるさく言うのは、声帯の開いた柔らかいがきれいに「当たった」声の響きを会得出来るからです。基本はハミングをするのですが、必ず口は開いているハミング。なぜ口を開けるのかと言うと、声帯のポジションがある程度低く保持できるからです。声を当てるためにはこのことは必要なこと。そしてその状態で軟口蓋を開けて母音にする。これがうまく行くとピッチが高く、かつビブラートの少ない柔らかい声が響くのです。彼女にも練習をしてもらいましたがまず、ハミング自体がどうもうまく出来ないようでした。結論から言えばピッチの高いビブラートが少ない声が出来たのですが、どうも本人は良く分からないようでした。発声の技術ですが、ぼくが言うことは誰にでも出来ることなんだけど、問題は出来るか出来ないか?ではなくて、それを、受け入れて試してみ る、色々なことをやってみようと思う心だと思います。殻を破るというのはそういうことだと思います。曲に入って、シェーンベルクの民謡を聞くと、全体にP〜PPPのダイナミックスの静かな曲。ここでもまさに上記の喉が開いて軟口蓋の上がった響きが欲しいのだけど、全体に声を前に当ててその声の音量をただ絞ったという感じでした。これでは、声が持つ響きのふくよかさが出ません。どんなにPPPと書いてあっても、膨らみの感じられない声は基本的には良くないと思います。発音も全体的に平板。それから子音の処理が遅いのと、時々子音が母音化しかかってシラブルが多くなってしまう誤りがあります。ドイツ語の発音の特徴は全体に円唇化の傾向があることと、アの母音が独特の明るさと暗さを持つことにあります。前者の声はまさに軟口蓋をしっかりと上げた声でないと出来ない。声は前に当てればそれなりのピッチが倍音のお陰で出るのだけど、息の回し方の影響が出ないと、声に膨らみと上昇の勢いが出ない。フレーズを聞くとたとえば四分音符の並ぶ同度のフレーズでは言葉のせいでぶつ切れになってしまっている。これも発音の訓練。下あごをぱかぱかさせると、うまく行かないでしょう 。この場合下あごをなるべく動かさずに発声できるように。曲で目立ったのは、レガート、響き、子音の発音と速さなどでした。これらの課題をしらみつぶしにみっちり潰してきめ細かく練習しないと、本当に高いレベルの演奏は難しいと思います。

にしさん。前回に飛躍的にわかった喉の楽な感じをきょうも出来るかどうか?と言うことでしたが、彼は見事に期待に応えてくれました。とにかく、前の声は舌根やあごに力が入ってどうにもならなかった。そして今日わかったことは、声域の中でも胸声の領域を高いところにいっても使おうとするために喉がつまる、そして音程がはまらないということでした。テノールの場合は声域として胸声よりも中声区と呼ばれる部分の開発がもっとも難しいとされています。これは、ファルセットでもなく完全な胸声でもないその中間と言う意味です。こう書くと難しいですが要は楽に歌える声の使いかただと思えば良いのです。胸声は重すぎて高い声、特に1点A〜b以上で使うのには無理があるのです。究極のところこれは声帯の振動の問題。例えばギターやピアノでも低い方から高いほうに向けて弦が細くなる。太い弦でも短く使えば高い音は出るが、物すごく力が要ることは分かりますね?同じ原理です。ものすごい力を使うのなら、隣の一段細い弦を使えばいとも簡単に高い音が出せるでしょう?あるいは、太い弦では、高い音にも限界があるでしょう。それと同じことです。一段高い、細い弦に変えてあげる ことで、中音から高音を楽に出そうと言う考え方が、声区の問題です。きょうはその練習を1時間みっちりやってみました。これでかなり楽に1点Fくらいまで出せるようになりました。音程もはまります。まだ、本人はかなりシビアに感じているでしょうけど、これは慣れです。胸声は楽に胸に響かしますが中声区は頭部に響かすように、声帯を合わせようとするとうまく行きません。
何度か発声練習で上がり下がりして、大分確実になりました。後はこれをいつでも出来るように練習して欲しいものです。ただ、胸声の練習も声帯にとっては良いものです。低音部は楽にこの声を使うことも大事です。最後にやったアマリッリではこの課題がバランス良く出ているので良く練習しておいて下さい。


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7月15日

みむらさん。発声では、少しハミングから母音に変える練習をした。彼女は初めてだろう。最初鼻声になってしまったが、うまく行くと意外なことに声帯がきれいに当たった声になる。今日は完全には行かなかったけどうまく使えると、ビブラートのない当たった声になると思う。今の声は喉に無理な力が入らずきれいなとても良い声だけど、ややビブラートというか声のゆれが気になる。中音部での正しいハミングと軟口蓋を上げるための、練習を継続的にすると、効果的だと思う。曲は、ヘンデルのOmbra mai fu...楽譜は高声用。レシタティーヴォは最初2段をゆっくりと大らかに。Tuoni lampi...からの件をテンポアップしてそして、収めるmai la cara pace...を少しゆっくりにしてから、Ne giunga profanarvi..でアップして再びaustrora pace...をゆっくりと収める。こうするとレシタティーヴォらしい感じになる。ちょっと、作り過ぎだけど、作って語らないとレシタティーヴォにならない。曲の方は出だしでやはりビブラートがつかないようにして、クレッシェンドするように。他にも音符を伸ばすところがあるけど少し息を流してクレッシェンドがあるようにしたほうが、自然だ。聞かせ所のPiuのウの母音は狭い状態で出した方が、音が真っ直ぐになるしブレスも伸びると思う。ここは、ピアノが切れても声が残っているくらい余裕を持って伸ばして欲しい。何しろ聞かせ所だから。2曲目、Sento nel core...はみむらさん、ゆっくり目が歌いやすい。そのテンポならばもっとレガートを強調してということはビブラートもなく歌う努力をしてほしい。そして、ダイナミックもメリハリを良くつけてほしい。

たにさん。発声練習では第二換声点の声でしばらく練習をした。口を開き気味で出したほうが滑らかになる。そして第一換声点の声に滑らかに移行する練習をする。最終的にはこの二つの換声点の間の音をどちらともなく混ぜた状態が作れるのが理想だ。時々うまく出るのだが、まだつかみ所がない。第一換声点の声で軟口蓋の上がりがどうも感じられないので、やはりハミングから母音に変える練習をする。本人は軟口蓋が痛いということだが、使わない筋肉を使うせいだろうか?声を出さなければ痛みがすぐになくなるから良いと思うが、声を出すとここが痛いというのは初耳だ。
その後で、やはり喉に力が入っているのではないかと思い、歌っているときに、下あごの下から喉頭にかけてを手で触わってみるとやはり、ここに力を入れていた。喉腔といって舌根から喉にかけての気管を太くするようにして歌っていた。喉を下げようとしていたのだろう。そのせいで、どうも声がフラットで重く、太い感じがしていた。これはなくしたほうが良い。声を出すときに緊張するのだろうか。力を入れないようにして歌ってみると、軽く楽な声がすぐに出た。彼女のこの声は艶やかでとても良い声なのでこの声を大事にして欲しいものだ。曲は、ドビュッシーの「月の光」Part 2。、この曲は、低音部と高音部が分かれているので、彼女の場合はその使い分けが難しい。第二換声点の声を出すアタックは、前に声を当てないで後ろに引くように口から空気を吸い込んでうなじに向けて出すような感じだと息の流れがうまく行くと思う。特に狭い母音で始る場合に有効だ。現在のところ、完全にチェンジしてしまうので、まだ声の密度が足りず表現力に乏しい声だ。この声にすこし引っ掛かりをつけて下の声が混ざったような感じが出来ると声がきれいに当たる。時間がかかるけど、根気良くトライしてほしい。

りりこさん。前回の発声が出来ているかなと思ったけど、最初はやはりどうしても首が前に出る。声は以前ほど太くなかったが、息を吸う際の喉の感じや声質がどうしても暗く、当たりが太いのだ。それと、音程。特に中音部の音程がどうしても上ずる。声の当たりはしばらく注意すればすぐ治る状態だったが、一番の問題はたにさんと同様にあごの下から喉にかけて力を入れて太くしていたのだ。この状態を作るためにブレスから首を前に突き出すようにしていたのだ。基本が大事である。首はくれぐれも前に出さないように。胴体の上に真っ直ぐに乗せている感じが一番良い。後は、音程の問題が難しかった。音の出し始めの意識を低くすると、今度は声質まで太く暗くなってしまうのだ。
音程の正確さを試すには完全5度(ドーソ)の音程を出させてみると良く分かる。1点ソー2点ドでやると最初のソがどうしても上ずる。それから上に昇って降りる場合も下の音が上ずる傾向に合った。で、多分声のポジションが合わない音域なのだろう…ということから、再度地声を出させてみた。以前にやろうとしたけどうまく行かなかったのだ。今日は彼女はきっと受け入れてくれるだろう…と確信していたのでやってみた。これが効を奏してとてもうまく行った。地声はいかにも喉に来る感じなのでそっと出すように心がけてやったのが首や喉の力を抜いて声を出す感覚を甦らせてくれたのだろう。地声からゆっくり昇っていってチェンジしても、軽く明るい声がきれいに出るようになった、そして音程が一発でほぼ解決したのだ!すずきさんに続いて彼女も大当たり!である(笑)ただ、これだけで歌うとナンボなんでもスッピン美人なので少し化粧を施す必要がある(笑)そこで喉の下に声を軽く当てる感じにしてみた。これもうまく行ったようだ。今日はアマリッリだけで実験したけど今はとにかくこの軽く当てる楽な出し方を徹底的に覚えてほしい。

やまうちくん。今日は発声練習をしだしても調子が良かった。特にイからエそしてアに移る練習をして声を前に当てることをやってからは、ビュンビュン声が出て1点Aまで楽にそしてしっかりと出ていた。彼の声は3リッターのターボ付きエンジだ。(笑)イの母音だけど要するに響きが喉ではなく鼻腔に行く感じで出す。そして口元を横に引かずに丸くするように。声の当て具合なども調節して小さくしても当たりはしっかりして(息漏れがなく)出せるようになると完璧なのだが…。それと、レッスンでは言わなかったけど発声の際にも思い切り出すことだけではなくてきれいにどの音も抜かりなくていねいに出す練習を心がけて欲しい。発声練習は声のウォーミングアップというだけではなくて、最小単位のフレーズになるから、それをきれいに処理する練習にもなる。ていねいにやれば、難しい理屈をこねなくても自然に呼気のコントロールをしたり喉頭の使い方への集中が出ると思う。もう一つはファルセットの練習。ファルセットから胸声に自然に変る練習を少しトライして見て欲しい。厳密には胸声ではなくて中声というべきか。両者がうまく混ざった声。フランス語ではVoix mixte..等とも言う。要するに声帯がぴったりと合った声ではなくて適度に開いた声。ファルセットでも2点C(3点C)が出るから、最終的には2点Cのテノールの最高音は出るはず。そのためにも、ファルセットから実声に変えたり混ぜるようなことをする練習は大事だ。
曲はTu manvcavi tormentarmi...から。最初のTuが少し喉っぽいのだが何故か音程は悪くないし
良いのかな…。全体にきれいだけど、細かいフレーズの処理に細心の注意をして欲しい。細かいリズム感は出さずにフレーズをきれいに歌うこと。それから、フォルテはフォルテッシモではないから、声質まで留意して出すように。力任せにならないで音楽を処理すること。これはSe tu della mia morteでも同じこと。こちらのほうは、やはりリズムを刻まないで、レガートに一塊に歌えるように。それから音程が下に落ちる際にも下の声が楽にかつ正確に音程がはまるように留意して欲しい。


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7月14日

たむらさん。今日は裏声の練習を主にやった。裏声でも響きを意識して出すこと。いつもやるようにイを発声してそこからアに変化させてアのような響きが散る母音でも良く響くように出す。今はたむらさんは無理をせずに、裏声地声共に楽に出せること、そして響きがあることを目標にしたい。具体的には首を前に出さないようにして、無理に声を出さないこと。決して力づくで出してはいけない。しかし声帯はきちっと合わせて声を響かせること。楽譜の読み方の練習をコールユーブンゲンでやる。やる気があるので、教え甲斐がある。リズムの問題よりもむしろ、音程、特にファーシのような増4度などの難しい音程を体で覚えることが先決だと思う。譜読みの場合リズムは理屈が半分なので、彼女の知性なら充分に理解可能である。後は慣れである。曲は、ジョビンーモラエスの名曲「黒いオルフェ」を歌う。これも良い曲だ。彼女の場合ついつい軽く出してしまうが、地声でも少し響きを意識して歌うことを忘れないで欲しい。ジョビンにはもう一つ素晴らしくきれいな曲、「愛し続けて」がある。これも挑戦してほしい。

すずきさん。きょうはいつものように発声を始めたら、突然ピ〜ンと当たる声が出た。まさに晴天の霹靂(へきれき)いや、前回のレッスンあたりから、チェンジボイスの2点Dくらいの声辺りで、声を伸ばすと最後の方で声が少し当たってくる感じがあった。具体的には、喉が広く開いている感じと、声帯の下の方を鳴らす感じ。彼女の場合は口の開きが鍵だと思う。そのためにブレスを急いでやらずに静かに少しだけ軽くすることがコツ。そのことで喉が開くと思う。ぼくは信じてたけどこの人きっと声が出ると思ってた。少しずつ皮をむくように声が変っていく人もいるが、彼女のように突然声が鳴るようになるひともいるのだ。この感じをくれぐれも忘れないで欲しい。イタリア歌曲の復習をして、今度はチェンジボイスの低い方でも声が当たり出している。こうなればしめたものだ!ドイツ歌曲のモーツアルトも低音部は適当に地声を取り混ぜながら、高音はきれいな当たった声が出せるようになっている。彼女はこのモーツアルトが好きなんだな。それが良くわかる。美しい声を手に入れることはとても貴重なこと。どうかこの財産を一生持ち続けて欲しい。オメデトウ!祝福したい気分。

よしおかさん。発声練習を下降で始めると、やはりそーっと声を出す感じ。そーっと声を出すのは良いけどもう少し声を当てる感じも持って欲しい。それから、練習したけど軟口蓋を上げるハミングの練習。上に声を当てる。その時、いやその時に限らず、少し頬を上げて口を柔軟に広く開けるような感じも持って欲しい。レッスンでこれを奨めるとしきりに笑うのだが、どうしてだろう?ぼくがそういう顔をするのがおかしいのかな?しかし、まさにその笑った顔を大事に声を出して欲しい。また、唇の使い方も大事である。唇も突き出したり横に引いたり、丸めたり、柔軟に使って欲しい。そーっと声を出すと声に活力がなく、やや音程がフラットになる。顔の筋肉も発声には大事なものがある。そして、強く声を出すときには、少し喉の下に当てること、イの母音の響きを他の母音にも応用することが効果がある。後は高音の当て方も勉強した。口の開け方と、声の当てる場所をしっかりさせて、そこを狙うこと。うまくいくと力まずに高音が出るはずだ。曲はヘンデルのLascia ch'io pianga..最初は、高音が支えがなくなり出せなくなっていた。高い音に続くフレーズは、その声の出し始めのポジションで決まることを忘れずに。レッスンでも言葉で復習したことを忘れないで欲しい。

たにむらさん。いつものことながら、なかなか大変だけど、なんとか発声の突破口を開こうと色々とやってみる。声をチェンジさせると、本当に声帯が合わないために、地声の混ざった高音を出さざるを得ない。それはそれで、良いのだ。それよりも、高音を出すときに必要以上に喉を詰めている感じが良くないのだ。それは、首が前に出てしまうことにある。喉を詰める余りに、声帯の周囲の筋肉に力を入れるためだ。地声を混ぜるにしても、それほど喉を詰めなくても出来るはずだと思っている。首を真っ直ぐにすること。あごを引くこと。それから、ブレスも普通以上にしっかりさせること。吸うときの力もさることながら、むしろ息を保持する方法を考えて欲しい。要するに肺に入った息を出し過ぎないようにすること。これは、腹筋や横隔膜の使い方が基本だけど、一番分かりやすいことは、歌うときの言葉の響きだ。母音や子音のせいで、息が大量に漏れてしまうことがある。これをなくすることが今の現実的な簡単な解決策だと思う。地声が悪いのではないですよ。きれいな美しい地声を目指せば充分にクラシックだって歌えるから。ぼくが保証する。彼女は夏休みに入るけど、ヘンデルのOmbra mai fu,,をCDで聞くなり、譜読みするなりしておいてほしい。



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