2001年11月後半レッスンノート

レッスンノート目次
11月15日 | 11月16日 | 11月18日 | 11月19日 | 11月20日 | 11月21日 | 11月23日リハ | 11月23日
11月24日 | 11月25日 | 11月26日
11月26日

さわださん。体調が悪いということだったが、声は良く出ていた。ヴィヴァルディのVieni,,口をなるべく横開きにしないようにするだけで、中低音部の声のかすれがなくなる。もちろん、あごを良く引いて。
ミミの「告別」1ページ目の出だしは良い。声も良く出ている。2ページからの言葉を喋る部分はまるで棒読みのようだ。言葉の抑揚を考えて。勉強する時間がなければ、声をしっかり出すことに集中するだけで違うだろう。ピアノだけど、2ページ目最後のフレーズ。16部音符を正確にきれいに鳴らすことを大切に。そしてフレーズ終わりの八部休符を充分に生かして。ペダルを瞬時に切って残響を消して欲しい。次のスビートピアノが効いてこない。
「歌に生き恋に生き」は、1ページ目はとても良くなった。2ページ目からはピアノの3連符に乗って快適に飛ばして欲しい。声もどんどん出して欲しい。フェラーリに乗るように!(笑)
ピアノも、旋律を良く歌って、歌に付いて行くのではなく、一緒に飛ばす感じ弾いてほしい。
2人がそこで一緒に高まって行く感じが大切なのだ。最後の最高音は何度か失敗したが、体調のせいもあるし、その前の母音が決まっていないせいもあるだろう。あまり神経質にならずに、思い切りやってほしい。最後の声は充分に伸ばして。


TOP


11月25日

みくりやさん。発声練習をそこそこにして、通しの練習を伴奏付きで。1曲目は、歌は良いと思う。ブレスを余計に入れない集中力を大事に。伴奏だけどやや活力に乏しい。リズム感と関係があるけども、音を抑えるためにタッチが食い込まずにリズムが出てこない。裏拍を充分に感じて。2番の歌詞からはなるべくペダルを入れて和音をきれいに響かせてほしい。最後のコーダは上り切る勢いをつけて終わってほしい。2曲目。歌は、フレーズをたっぷりと歌い込むこと。そのためには、しっかりとした余裕のあるブレスが必要だ。あごが浮き気味になると、声が喉っぽくて危ない感じ。気をつけて。3曲目は、顔の表情が気になった。視線はなるべく定めて、顔が下を向くと暗くなるので気をつけて。4曲目は、最初の和音の響かせ方が軽すぎる。こういう曲はテンポを取らないで、間合いで弾いてほしい。和音の叩き方でブレスが決まるから。あと、間奏の部分のこぶしのような3連符だけど、もっときれいに鳴らしてほしい。ソフトを使い過ぎている。3連符の伴奏になってからは、O〜の次にブレスを入れることにした。これだと、安心して聞ける。ピアノのアルペジヨ、特に右手の高音の旋律が全然は っきりしないのは、これもソフトで遠慮して弾き過ぎている。もっともっと旋律部を歌ってほしい。楽譜に何も書いてなくても、強調する音、そうでない音、それらの違いを分かってほしい。そうでないと、音楽になってこない。5曲目。伴奏。これはリズム。先走らないこと。踏みとどまることで正確なリズムが浮き出てくることに気づいてほしい。先に進むのではなくて、同じ所でぐるぐる回ってほしい。みんなで手拍子を叩きながら踊る音楽だ。歌は元気良く!ピアノだけども、伴奏というのは遠慮して弾くものではない。
歌と違う意味で音楽を作り上げる重要な要素。ある意味で歌よりも重要な役割を実はしているのだ。
音楽を創り上げるための様々な要素を、伴奏のパート譜の中から見つけ出して音楽を建築して欲しいと思う。歌は、声だけではなくステージマナーが大切。両手をきちんとおろす、あるいは顔は真っ直ぐ前を見詰めるなどの、視覚的要素もそろそろ気をつけて欲しい。期待してます!


よしおあかさん。発声練習では、高音から低音にまたがる音程で練習をする。特に歌の中で中音部から高音部そして低音に下りるフレーズが苦手だから。ソードーソーミードなどnパターンで下の2音くらいを地声に変える練習をしてみる。もちろん、高音に上がる時にはお腹を使うこと、喉を開くこと、同様に低音に下りる際にも口を開けて喉を開くことを意識すること。よしおかさんの場合。低音を鳴らすことが声全体に良い影響があるので、積極的に地声を使ってほしい。O cessate di piagarmi..は、出だしの声量が出てきたが、di piagarmi..の2点Cの音が低くなりがち。気をつけて!Lucin grate ..からの低音は出しにくいが徐々にクレッシェンドをしてほしい。O lasciate mi..の低音に下りるところはきれいに処理できるようになってきた。2曲目のSento nel core.これは、出だしのSeの音程がはまらなかった。下あごを開いてしまうために、響きが落ちていたようだ。下あごを下げずに発音すると、上顎部に響きが乗ってくるのが分かるはずだ。次のNelも同じこと。あごを下げないで発音しないと、音程が落ちる。Certoの高音は、その前のタメがないとしっかり出ないから、ブレスを速く、そしてしっかりとしてほしい。全体にこの問題が解決できれば、もっと良くなると思う。Star vicionだけど、テンポ設定が速すぎる。エレガントさに欠けてしまう。ブレスがきついのかもしれないが、その分ブレスに余裕も出来るはずだ。イの母音がとてもはまりが悪い。口を丸くしてあごを引いて出すこと。全体に音程が低いところ、響きがはまらないところが目立つので注意して欲しい。本番当日は朝早いけども、良く寝て体を休めて来て欲しい。落ち着いている方だから、心配しないで力いっぱい歌って欲しい。期待してます。


TOP

11月24日

こぬまさん。発声練習では、中低音部の声を練習した。結論から言うと、声の保持が弱いために、声がすぐに裏返ってしまう。高いチェンジの音になってしまうために、声量が出ない。これでも、合唱で歌う分には悪くはないのだが、表現力には欠けてしまうだろう。また、難しい理屈は抜きにして、喉をいたわり過ぎているために、低い声域で声帯を合わせる、鳴らすということが、生理的に気持ち悪いのだろう。なかなかうまく行かない。喉で歌わない。。という感覚を守るために、どの音域でも頭部に共鳴を持たせようとしていれば、低音は出てこなくなる。当たり前のことだ。声帯の使い方が違うのに共鳴の問題だけで捉えようとするから、いつまで経ってもうまく行かないのだ。もっと声帯自身をしっかりと使うということに、慣れてほしい。そうでないと、ここから先へは進めないと思う。こちらとしても、本人が望まないのであれば、教える必要もないし、望むのなら教えるというスタンスを持つだけだから。声を切り替えるという発想を持ってほしい。切り替えても、その切り替え方をうまく出来れば、音色はそれほど変化しないものだ。今日やった、ヴィクトリアのO magnum mysterium..などはこの練習には最適のものだった。中音部のレガートでビブラートをつけない唱法には、この声帯の使い方をしないときれいに歌えないことが分かったようだ。音程が上ずるし、声が当たらないから。今後の考え方を確立してほしい。

すずきさん。
発声練習では、それほど問題はない。もうすぐ発表会だし、あれこれやっている場合ではない。声も以前に比べ良くなってきた。声質もきれいだし声量も少しずつ上がって来ている。3点Cより前の声は下から声を持ち上げていくので、気をつけてほしいのは、音程がフラットになりがちということ。軟口蓋を良く上げて、喉も良く開く。下あごをきちんと開いて、お腹をしっかりと使うことだ。今日やってみると、ブレスが少し高い感じがした。側腹から腰にかけて息を入れるように、胸を上げ過ぎない様にしてほしい。このことが出来ると、上がっても声が上ずってこなくなる。落ち着いて、低くブレスすることを心がけてほしい。モーツアルトのすみれ。昨日のリハでは、ピアノがやや速かった。ぼくが弾くとゆったりなるので歌いやすい様だ。ブレスも落ち着いて出来る。もう少しテンポをゆったりしたほうがエレガントだと思う。この曲はアレグレットという表記だが、人によってこの感覚は違うものだ。音楽のテンポはその人の息使いと関係がある。落ち着いていても、心の中がざわざわしゃかしゃかしていると、テンポがせかせかしてくる。
夜の女王のアリア。前半および中間部の高音は、もう少し投げるように思い切り出してほしい。この場合は前腹をしっかり中に入れて、下あごをしっかり下げて喉を開く。このことに集中してほしい。このやりかたで、そのまま高音のヴォカリーズも処理できると思う。強拍部を投げるのだ。今日は旨く行ったと思う。後は、本番!頑張って!期待している!

たにさん。
昨日はリハーサルに出られなかったが、今日は今までになく声の調子が良かった。睡眠を良く取ったそうだが、睡眠はやはり大事。声には何よりである。本番前は良く眠ること、が大事だ。低音もふくよかに、高音も軽く明るく出ていた。下のチェンジの声にも関わらず、高音にいたるまで声は軽く明るく出ていた。頬を上げることを少し促したのだが、これが効を奏したのだろう。それと、あごを引くことは大事。喉がふらふらしないから。喉を楽にさせるために、あごが前に出ていると、逆に喉周辺の筋肉に力を入れてしまうのだ。あごをしっかり引くと、そこに力を入れたくても入れられないはずだ。そして、声帯がしっかりと、低く保持されるから。早速歌ってみる。ビリティスの出だしもきれいに声帯が鳴っている。何度も言うが出だしはとても大事なので、音符が長くなってもここで響きをしっかりつけてほしい。特にNous n'avons rien a nous dire..の件は息が流れてかつ声が良く響いて最高だった。最後のMa mere ne..は、これも焦らないできちんと声を出した方が良いと思う。2曲目。Cette nuitと j'ari reve間の四分休符を忘れないように!低音部は、きれいに出ている。かすれないように、ブレスをきちんと、そしてお腹から出すことを忘れないで。Par la meme ..からの最後、bouche も楽にきれいに出ていた。Ainsi que ..からは急がないで、きっちりと歌うこと。Et peu a peu これも、楽に出さないできちんと鳴らしたところから。その次からの盛り上がりの徐々に高くなるフレーズ、あごを出さないように!Quand il eut ..からもきちんと低音を出して。Et il me regardaのところ、あごを下げないでアーティキュレーション。Que je baissais les yeux ここも、急がないできちんと響かして。ナイアードで気づいたのだけど、高音で力み過ぎではないか?自分の感覚よりも2割くらい軽く出すのがコツ。、最後のページだけど。高音のNaidadeの語尾を延ばし過ぎるために、次のブレスの準備が出来ないまま、再度高音のIlに入ってしまう。このIlもあごをキチット引いて、軽く当てること。Il regardai au traverはなるべく一息で。続かなければそこで切れば良いのだ。本番だけど、くれぐれも曲の最後まであきらめないで
やり通すことに集中してほしい。期待してます。


TOP

11月23日

ムジカC発表会のリハーサル。みんな良く歌ってくれた。上がる人、上がらない人。。調子もそれぞれだけど、それなりにマジメに取り組んでいる姿が清々しかった。今回のリハは、やり直し一回まで許したが、ほとんどやり直すものはいなかった。音楽と言うのは、時間の芸。あるいは芸とは時間だ。ある短い時間歌う、というドラマを演じると言う意味では、芝居にも似たものがある。日常の時間から離れて、お客様と一緒にある時間の過ごし方をしなければならない。音楽(歌)そのものの出来不出来も大事だけど、そればかりに囚われていては時間の質が下がる。本番は成立しないのだ。そういう意味でやり直しは効かないと思いたい。そのための練習の積み重ねである。
あと、上がることだけど、歌を歌い始める前にステージの上で充分に自分の間合いを計ってほしい。お客様を気にし過ぎて、自分の間合いが取れない様では駄目。
以下一人ずつ簡単に、、

さたけさん。初めての経験で上がっていることが良く分かったが、気にならなかった。歌い通そうとする意志がしっかりしているからだ。上がりながらも、それを踏みとどまって、やり通した所が良い。
目線や顔の表情もとても良かった。後はもっと体が動かなければステージマナーとしては素晴らしい。

よしおかさん。彼女は上がらない方だ。今回初めてで、しかも発声もなし。それにしては、歌いつつも調子を上げて行くところは、大した物。低い声は良く喉を開けて、お腹をしっかりさせよう。短いブレスはしっかりすることを忘れないように。姿勢は良い。あごはもう少し引くと良い。下あごを出し過ぎないように。。

たむらさん。レッスンがほとんど出来なかったけど、どうにかやってくれた。声も無理がない。ただ、リラックスした曲ほど声を楽にしないで、少し張り気味できちんと歌ってほしい。歌詞の暗譜を早くしよう。黒いオルフェはもう少しゆったり、アナベラはもう少し早めが良いと思う。

にしさん。今までで一番良い出来だった。気合いも充分。良い結果を残そうとする、悔いのない演奏を意識していたのが良い方向に出たのだろう。本番では力み過ぎに気をつけて。後、手を口の側に持っていく癖は直したほうが良いだろう。

すずきさん。彼女は上がっていた。いつになく、体がグラグラして、お腹に力が入らないようだった。
上がるのは仕方がないから、そのことを良く分かった上で、体をしっかりさせる努力をしてほしい。ピアノに捕まっても良いかもしれない。声はきれいに出ているから心配しないで。

いそがいさん。一曲目から上がっているのが良く分かった。音楽に入る前の間合いの取り方に工夫が必要だろう。テンポも早すぎた。2曲目の出だしは良かったが、途中から体が硬くなってしまった。もっと自分の体の具合に目をむけて。長いブレスのところで、気を取り直して立て直してほしい。

みくりやさん。練習に比べて全体に向上していたので、一安心。特に一曲目の出だしが元気良く彼女の良い声が出せたので良かった。声の調子に気を取られないで、もっと無私になって集中できればもっと良くなると思う。

さわださん。一曲目は、前奏がないので、自分の力で進んで行くように。さもないと退屈になる。アリアは高音は良く出ているが中音部の処理が今一つ。歌詞がまだ完全に入っていないのだろう。高音が良いだけに惜しい。もう少しだ。


TOP

11月23日のレッスン。。

すぎえさん。今日は声が良く出ていた。発声も低いほうから地声が良くなって、響いていた。やはり休みの日のほうが体の調子が良いのだろう。あごが出る癖があるから、気をつけて。声を出すときにあごを出すと喉声になりがちだ。首の後ろをそらして、頭全体がもっど胴体の後ろに乗っかるような感じを意識してほしい。曲は、オペラ「ファウスト」からジーベルの花の唄。声のポジションが高いために全体に苦しそうな声の印象を与えてしまうし、実際に苦しいだろう。もっと声を出す位置を低く、お腹から出すように意識して。声量の問題ではないことを分かってほしい。そうやって歌うと、高い2点Gまで苦しいことなくきれいに出る。今日は高音がとてもきれいに出ていた。特に2点Fis以上。チェンジしてしまえば良いのだが、その前の音域がやや音程がフラットになる傾向がある。良く喉を開くことと、お腹をしっかり使うこと。最後にトマの「君よ知るや南の国」これも低音がきれいに出ていたのが印象的。チェンジ前の2点Fくらいの声がやはりフラットになるから気をつけて。徐々にだが、声が出るようになって来ている。声質も良くなってきた。もう少し続けてやれば大分楽に出るよう になると思う。

あめくさん。発声練習はやはり、声がこもるのが気になる。声を出すときにあごが前に出るのは、どうも喉を前のほうで開こうとしているからではないか?と見て声を出しているときにあごをギュ〜っと押してみてもカチカチになっている。声質を少し矯正するために、わざと浅い声を出してもらい、そこから始めてみる。今度は声は明るくなるのだが、声量が出なくなる。声のポイントは難しい。声を明るくするためにあれやこれややってみるけど、前回のポイントが見つからない。曲に入って直して行った。Sebben crudele..出だしの声がどうもはまらない。本人も声がすかすかなので、ますます力む。結論だけど、結局地声領域の声が混ざるくらいの低いポジションを決めないと声がはまらない様だ。最終的にはあごを引くことや口を開けないで発音することに集中するあまりに、上半身、首や肩、胸がカチカチに固くなってしまったようだ。少し柔軟になるような体操まがいのことをしてみる。その後、楽に歌わせてみたら随分と声が出るようになった。それでも、やや声はこもる。譜面を見ているせいか、顔が下を向き過ぎるのは注意して。あごは、引くと言うよりも首から上の頭を胴体の上に真っ直ぐ乗せるようなつもりになれば、自然と上手く行くと思う。体は硬くしないで、楽に出来るようにいつも気をつけて歌ってほしい。


TOP

11月21日

さぶりさん。発声練習は相変わらずきれいに出ている。気になるのは、少々鼻声に感じること。鼻腔に響いている感じだが、響きが細い感じがする。声の響きというのはとても難しい面がある。声は前に出ることは大事だが、バリトンやバスはどちらかというと、後ろあるいは上に放射状に響いている感じが良い。一見前に響く声は良く出ていて、明るいが音質として、テノーラルだし近鳴りという感じもある。軟口蓋に声を持っていく、あるいは背中で歌う感じ。それから、あごをもっと引いたほうが良いだろう。彼はこの出し方に慣れていないので少々うまく行かない感じがあるが、それでもこの出し方のほうがふくよかでバスらしくなる。曲でも、感じたのは、中高音の声を軽く出し過ぎる。鼻先で歌っている感じだ。ちゃんと体を開いて、胴体に響かすように常に意識してほしい。このことはとても大切なことだから忘れないで、今後勉強してほしい。

ちばはらさん。発声練習をするときに、あごをしっかりと引いてみる。これで始めると響きが自然に上顎部に当たる感じはある。あるが、彼の場合問題がある。声を出し過ぎて喉で声を出すことだ。何度も彼には言っているのだがこの癖が治らない。一番問題なのは、声を喉で当てて出し過ぎるために音程がとても悪くなっていることだ。その事に彼の耳が気づかないことが一番問題だろう。ソロならともかく合唱をやっている人間が音程に敏感にならないで、何に敏感になるのか?自分が声を出すときに常に音楽、音程を頭に描いてイメージすることを忘れてはならない。声の出し過ぎにくれぐれも気をつけて。曲はプーランクの宗教曲。ダイナミックの差に注意。P-F-PP-mf-FFなどのように、フレーズで瞬時にダイナミックが変る。しかも四分音符=92で四分の六で結構早い。ブレスで瞬時に次に出す声のポジションを決めなければならない。練習方法として、ラテン語の歌詞をダイナミックに合わせて朗読することを進める。リズムはその通りでなくても良いから、なるべくテンポに合わせて。頑張ってほしい!


TOP


11月20日

さたけさん。発声練習は良い声が出ている。頭声と下の響きがうまく混じるようになっている。声そのものはとても良い。後は、フレーズのために必要なお腹の使い方、そして一番難しいのがアーティキュレーション。口の使い方などなどだ。曲はリディアから。中声用なので、最初の響きが低い。ポジションを高く取らずにしっかりとお腹から出してほしい。昇りのフレーズで言葉のために遅くならずにお腹の力で駆け上がるようにしてほしい。3連符も遅くならずに滑らかに。河のほとりで、は出だしのテンポを乗り遅れないように。高音に昇る盛り上がり部分のフレーズは、最高音の前の音の響きをきっちり出さないと、最高音がきれいに決まらないから、気をつけて。あと、全体に発音が狭い。特に広い母音まで口をつぐんで発音している感じ。口を開けないで発音するのは、響きを落さないため。響きを落さないように出来るのなら、なるべく広い母音は口を開けて広く発音してほしい。逆に狭い母音を閉めて。月の光。これは、リズムを気をつけて。所々、リズムが伴奏に合わなくなりそうになる。声はきれいに行っているから、発音の面で注意したことを気をつけてほしい。

よしおかさん。
発声練習を聞くと、地声領域が良く出ていたが、いつものように1点bくらいから、くるんとひっくり返って軽い声になる。そのまま上がっていくとかなり高音まできれいに出るが、合唱のソプラノという感じ。チェンジした声で良いのだが、響きをつけるために徹底的に直す。まず、姿勢。特にあごをしっかりと引くこと。声を喉の下に当てること。もちろん、お腹をしっかり使って出すこと。あごは、こちらがぎゅーぎゅー押さえつけてやるくらいで丁度良いくらい。それをやらないと、声を出す瞬間にあごが前に出る。これらの姿勢の矯正は結構大変だ。口は、横に引く癖があるが、これも引かないで丸く円唇状態にしてほしい。これらの練習をやると、チェンジした声でも、響きがついてくるのが明快に分かる。
曲は、イタリア古典歌曲集。Tu mancavi tormentarmi..これも徹底的に発声でやったことを応用する。
実際にこのやりかたでやると、本人は喉を使って喉っぽく感じると思うが、最初はそれで良い。声帯を全体にしっかり使うようにするためには、声帯そのものを鳴らす方法をしっかり身につけないと響きはついてこないから。2ページやるだけで、レッスンを終わってしまった。次回までに、今日やったことを思い出して練習してほしい。


TOP


11月19日

にしさん。発声で気になったのは声が出てきたのだけど、やはり喉の奥でこもっていること。それと、そのせいかあごが少し出ている。喉の奥を広げているのだと思うけど、そのために声が前に出てこない。喉頭の上の部分で共鳴が出ている感じ。声帯そのものよりも、声帯の上の気道を広げている感じ。喉を触わってみるとブレスで喉が下がるのだが、声を出す瞬間に喉が上がる。もう少し低い喉のポジションが出ると良いのだが。あごをしっかり引いてやってみる。ちょっと声量が減る感じがあるけども響きは落ちない。今度の会には間に合わなくても、将来目指して少し改良してほしい。
トスティの3曲を伴奏付きで聞かせてもらう。これが、ちょっとした発声の練習で随分良くなった、特に高音が喉が開いて前に出るようになっていた。ウとかイの母音がまだ苦しそうだが、これは喉の下げ方と関係がある。「妖精」だけど、ピアノは前奏でもっともっと歌ってほしい。歌のほうは盛り上がりをもっともっと歌い込んでほしい。それにしても、随分良くなった。声も出るようになったし歌らしくなっている。「夢」も同じ。ピアノ前奏の右手旋律の最初の音が弱すぎる。重力でぽ〜んと響かすように叩いてほしい。ピアノというのは打鍵楽器というところが難しい。タッチによって音楽が変る。ただ、柔らかくタッチするだけでも、駄目だし叩けば良いというものでもない。しかし、思うに柔らかすぎて音に芯がないのは一番良くないと思う。全体に伴奏ということに気遣い過ぎて大人し過ぎる傾向がある。
セレナータはリズムとても良い。歌もとても良い。最後のラララは充分に伸ばして。
後は、歌うときの姿勢。喉を下げるあまりに顔まで下を向いて目だけ前を向くのはちょっと無気味。
後、歌うときに首がぐらぐらするのも発声的にも良くないし、カッコ悪いから気をつけて。でも良くなった。たのしみだ。

さわださん。発声練習は軽く喉慣らし程度に。曲は、追加で、ヴィヴァルディのVieni.,美しい曲だ!
テンポが重過ぎないように、同じことを繰り返すので、ちょっとうざったくなる。一回目はRitなしで。
ミミのアリア「告別」は言葉がまだ身についていない。そのために、語るところが棒読み状態になっている。後、全体に無感動な印象。この曲はとても哀しい曲だ。音楽的に、細かい音符を大切に、長い音符をしっかり響かせるように捉えてほしい。声自体はとても良く出ている。さわださんの真骨頂が生かされていると思う。何しろ言葉、言葉。言葉の語りが上手くなると良いな。口を開かないポジションで声をはめるのが良く出来るようになっているから、特に広い母音の時に上唇をめくるようにやってほしい。言葉は言葉の単位、単語、フレーズの区別を良くすること。次のトスカの「歌に生き恋に生き」も同じ。出だしの声だが、声を軽くするために音程が上ずってポジションが悪くなっている。これは良くないのでしっかりと声をお腹から出すように。ダイナミックにこだわらないこと。そのためにも、ピアノの前奏の和音をもう少ししっかり響かせてほしい。歌手がこの和音を聞いて出す声の音程を心持ち低めに感じてみるのも良いかもしれない。次ページからのリズムに乗った語りが下手糞!笑
これも言葉の単位を良く見極めること、言葉を体に叩き込むこと。この部分は家で充分に練習してほしい。声はそんなに出さなくて良いからゆっくりと、確実に何度も練習すること。最後の声を張る盛り上がりはとても良い。高音2点hもきれいに出ている。こういうところは、さわださん上手く出来る。風邪をひかないように、くれぐれも気をつけて!


TOP


11月18日

すずきさん。今日は伴奏を付けずに声の調整。発声練習の声も彼女はわざかずつだけど、良い声が出て来ている。彼女の声を聞いていると、少しずつ少しずつ変って行くのが分かる。焦りは禁物だね。今日は、あくびを軽くする感じの口の中を意識してやってもらう。これは、口の中、喉、軟口蓋など開くところを全部開くために、とても大事なトレーニング。結果として、喉が開く場合は声帯の位置が少し下がる感じ。彼女は声帯の位置がどちらかというと、高いのだ。そのために高音が良く出るのだが、中低音の声が軽く痩せてしまう傾向がある。口の中を開いて発音するためには、今度は唇の使い方が問題になる。唇は中に入れるように、ラッパのように外にめくるのの反対だ。外にめくる場合は、逆に声帯が閉じる傾向にある。この場合あまりあくびの口の形はしない。ただ、訓練が行き届けば、喉は適度に開いてしかも、声帯を合わせることも出来るようになる。モーツアルトの「すみれ」はもちろんドイツ語だ。ドイツ語の発音で大事なのは、口の中、軟口蓋、喉が良く開いた状態を作りその状態で発音できること。イタリア語と同じくアクセント以外の母音に強調を与えないように気を付け ること。古典的な作品では、大体アクセントに長い音符がはいっているのだが、これが必ずしもリズム上の強勢部にあるとは、限らない。短い音符あるいは、ノンアクセントに強勢部がきていることもある。この場合、素直に歌ってしまうと、ノンアクセントの母音が飛び出ておかしな具合になるのだ。これを要注意。
夜の女王。良く歌えているが、やはり高音部、ヴォカリーズの高音がイマイチ決まらない。リズムがやや走ってしまうために、メトロノームで充分に練習したほうが良い。ブレスはきついけど、急がずにやることで声をきちんと当てることを意識できるだろう。また、そのために、ブレスも意識できる。この曲は何と言っても、3点Fの声がきちんと決まっていることだ。充分練習を積んでほしい。

みくりやさん。
発声練習は、やはりあくびの口の形。お腹をしっかり使うこと。声の調子は悪くない。何度か上がり下がりして曲に入る。ギリシャ民謡1曲目。声がしっかり出てこないことと、リズム感が悪い。ピアノは、左手のレーソの繰り返しの音でリズム感を取ると良い。これで乗りが良くなると、この曲らしさが出てくるし歌も入りやすいし、乗りやすい。歌はひたすら元気良くで良いのだ。そして、リズムに乗って。怖がらずに一気に歌いきってほしい。ピアノはコーダの歌が終わったところから、一気に音量を上げて堂々と終わってほしい。2曲目。これもピアノ前奏が大事。左手の八分音符二つは正確に、ゆったりと。フレーズを作らないで、とつとつと弾いてほしい。そして、歌はその上をすべるように、これも朗々と急がずに。特に長い音符を充分に伸ばして歌ってほしい。
3曲目。これは、まあまあ良く歌えていた。ただ、声が上ずり気味。しっかりした声を出そうとすると声が上ずってくる傾向にある。お腹のあたりでしっかりと、声を押え込む感じで出すこと。4曲目。これが今日一番難しかった。ピアノ最初の5度の二つの和音。これも、ゆったりずっしりと鳴らしてほしい。
これを急ぐと歌が焦ってしまうから。後は、歌の出の後の音符は歌に合わせて打鍵するくらいで良い。ピアのパートでリズムを絶対に数えないで。これは、完全に民謡、それも追分節みたいだから、歌の人の伸ばしたいように歌わせてほしい。途中、3連符の伴奏形のところは、歌のパート特に八分音符を急がない。下が3連符の場合は、上の八分音符は、逆に2連符の感じで、一つ一つにテヌートが入っている感じを持つ。最後のページ、伴奏が消えたところは、堂々と声を張って。この曲は大事だから充分に歌い込んでほしい。最後の曲。これもピアノ伴奏。まずはゆっくりと練習。強勢部をしっかりと重く感じて練習してほしい。これが出来るようになってから、テンポを少しずつ上げて、最適のテンポに持って行くように。音楽が走ってはいけない。また、芸術的にフレージングもしてほしくない。あくまで泥臭く、また手拍子を叩きたくなるようなリズムを心がけてほしい。歌はとにかく元気良く歌ってほしい。

いそがいさん。前回の結果を受けてどうなるか?少し心配したレッスンだったが、本人、どうにかクリアした。発声でも口の中か喉にものすごく力が入っている。彼女の場合は口をあまり開かずに、喉に力を入れずに、お腹の力だけで息を送る感じが大切。特に高音部は口を開かずに頭声にして軽く練習をするのが良いだろう。口、あご、喉に力が入りやすいようだ。オクターブ跳躍の練習をすると、途中で切れてしまうのが喉に力を入れている証拠。絶対に切らないでポルタメントがかかっても良いので切らずに跳躍する練習をしてほしい。曲はモーツアルトのAGNUS DEI..これは、テンポを早くした。これが功を奏したのだろう。どうにか通せるようになった。問題点は、ブレスを焦ること。特に長いフレーズの途中のブレスを焦らないで。下降する16部音符をはしょらないように、きっちりと歌うこと。テンポが早くなってもこういう所で走らないこと。最初の早いテンポよりも、心持ち遅くしてやると、丁度良い感じだった。Quando m'envo..これも一回でどうにかパス出来た。最後の短いパッセージで2点hに昇るところ。声が上手く行かない場合は、さっさと切って次に行く。うまく行かない声をいつまでも伸ばすのは要領が悪すぎる。笑 出だしだけど、少し遅い。特に八分音符の走りが遅いために間延びして聞こえる。後は2点hに上がるところを切らないで思い切って跳躍すること。最後に姿勢を直した。あごをきちんと引いて歌うこと。これだけで、それまでの軽いやや浅い響きがふくよかに、更に良く響くようになった。これは収穫。これからもくれぐれも気を付けてほしい。今日は2曲ともとにかくうまく行った。いずれも高音は勢いが大切。何とか間に合ったというところだろうか?くれぐれも安心しないで、暗譜そしてリズムを間違えないような練習を積重ねてほしい。

たにさん。
発声練習を下の声で1点Aから始める。この領域の声も楽にとても良い声が出て来ている。次に上向形で上がって行く。喉の力も入らずに楽である。2点Fまでは出せている。下の地声も良く出ていた。次にチェンジした声で、1点Aから上がって行く。2点bまで難なく出せているし、そのあたりの高音も良い声が出ている。以前からチェンジした声で高音まで出ていたが、今は芯がついてきている。この声はオペラのアリアで使える感じがする。イタリア歌曲、オペラアリアもぜひやってみてほしい。チェンジした声での中低音は声の当て方あるいは、指向性を持たせないと響きが弱くなる。唇を突き出すように、あるいはあまり口を開かないことが声帯を閉じることを助ける。下唇を少し緊張感を持たせるように。。とやってみると、笑ってしまって練習にならなかった。(笑)声楽は顔や口の筋肉を良く使うし、普段日本人がやらない使い方が多いので、おかしいのだろう。マジメな人は逆にこれをやり過ぎていて教えるほうがおかしくなることもある。ビリティスを全曲通して見る。無難に歌えている。顔の表情もとても良い。手を前で組むのは良いけど、ちょっとそこに力が入り過ぎている。体を固くする 原因だから適当に、組み替えたり、外したり気を付けて見てほしい。3曲目ナイアードの墓の最後の盛り上がりがちょっと危なかった。全体に低音がスカスカして不安定な感じもある。発声でチェンジの練習で高音をやったせいもあるだろう。口の使い方だけどまだ、発音の際に下あごを下げ過ぎる傾向がある。一般に外国語の習得では口を良く開けることを言われるのだけど、発声の場合、開けないほうが良いこともある。特に彼女の場合はどちらかというと、喉が良く開く傾向がある。これは悪いことではないのだが、そのためにスカスカしてしまう。もう少し声帯を閉じるように使ってみること。低音部もそう。それは、下あごをあまり下げないで発音してみることと関係がある。1曲目の表現を徹底的にやってみた。難しいことは言わずに、、フランス語の抑揚をかなり出すこと。1ページ目は静かで良いと思う。2ページ目は抑揚を出して。Nous n'avons rien n' nous direはたっぷりと。Il est tard..早く。Voici le chant..からも言葉に近くして早く。Ma mere ne croit これも言葉を前に出す感じで。低音部はなるべく声帯を閉じて良く響かすことに留意してほしい。

よしおかさん。
風邪を引いて前回休みだったので、心配したが問題はなかった。少し喉の開きが悪い感じだが、発声をやったら声が鳴るようになった。大丈夫だろう。地声から上がって声帯の鳴りを良くすること、お腹を使うこと、これらが今は大事。早速伴奏合わせに入った。O cessate di piagarmi..取りあえずは無難に行けた。まず出だしのフレーズはなるべく引っ張って進むこと。しっかりと声を出すことに留意してほしい。ピアノの短い前奏はなるべくゆっくりと入ってほしい。Lucin grate,...からは低い声なのでテンポが重くても良いから声が上ずらないようにしっかりと出してほしい。そして、少しずつキーが上がって行くからそれにつれてテンポも進めるように。2曲目のSento nel core.これは出だしの2点Cの声が少し上ずるので、しっかりとお腹についた声を心がける。子音のSをしっかり言うこと。NelのNの子音が弱いために音程というか響きがはまらない。これも子音のNをきちんと出すことでクリア出来た。後はフレーズ終わりのEの母音が響きが抜けてしまったり、浅くなるのが目立つ。彼女は姿勢がやや猫背なのと、あごが前に出ること、また下あごを前に出して発音する癖がある。下あごを前に出すと、響きが落ちてしまうのでこれは要注意!あごはむしろ後ろに引くように動かすことが大切。ただ、全体に無駄な力を入れないのは美点だろう。前から見れば立ち姿もきれいだし。手もきれいにおろして歌っている。腰をもう少し使えると声量が出てくると思う。声が元々ある方ではないのでしっかり出すことを目標にすること。お腹から声が出ていないことと音程が上ずることは関係がある。
Star vicino..この曲では特にアの母音で下あごを前に出して発音する悪い癖が目立った。これを直しただけで見違えるほど良くなった。出だしのStarのSとTの発音をしっかりと、特にTの発音をしっかりすることで声が良くなるから気をつけて。イの母音は口を丸くして、もちろんあごを引いて、響きが浅くならないように。1ページ目最下段のボカリーズ最後のブレスはあせらないでしっかりすること。そうしないと次のDilettoのイの母音が浅く聞きづらい響きになる。ここは目立つので気をつけて。この曲は全体にイとエの母音が浅くなるのでその点を充分注意してほしい。


TOP

11月16日

たにさん。補講。発声を下のチェンジボイスの下降形1点Aで始めると、きれいに2点Fまで出る。軽い声になってきている。これは、上の声も混じっていると見た。同様に上のチェンジで下降形でやると、特に1点bくらいまでは最初の声に下の声が混じって来ているのが分かる。良い感じだ。彼女の場合下の声と上の声の違いが大きいので両方の声、特に混じるあたりを両者で良く練習をする必要がある。結果として上の声で下の響きが少し混じってくると広い声域で使えるチェンジボイスになるのだ。
ビリティスの歌は、特に1曲目の出だしは遅くなる傾向があるので、少しネジをまいて進む感じを大切にしてほしい。特に一曲目ということもあるから、テンションを高目に、しっかりと出られれば、次につなげるという大事な意味もある。2曲目「髪」では、盛り上がりの声が抜け勝ち。低い音から始めるので響きをしっかり当てて進むように。Etで始めるのだが、多分口を横に開き過ぎていると思う。それからIl m'a sembleの最後の狭いエの母音も口を横に開き過ぎ。これは基本はイの母音で口を丸くしてエの感じにすると響きが前に当たると思う。それから、全体に言えることだが、やはり彼女も発音の際に下あごがぱくぱくし過ぎて、響きが落ちてしまう傾向が大きい。最後のページのコーダもそう。鉛筆をくわえて良く練習してほしい。下あごを下げないと広いアの母音やエの母音がもっときれいに響くと思う。後は、気持ちをしっかりと持って本番に臨んでほしい。頑張ることとか結果がどうだ、とか言うのは、理屈だけではない。自分を鼓舞するためには、どんな理由でも大事。例えモチヴェーションが下らなくても結果が出ることは大事だと思う。少なくともぼくはそうやって頑張ってきた。期待しています。


TOP


11月15日

あめくさん。発声練習では、暗くなりがちな中低音部の声について。上顎部に声を当てること、そのために唇や頬などを上げる感覚を大事に。声そのものの出方は良くなっている。イの母音からエ、アに変える方法はちょっと分かり難いようだ。声を喉の下あるいは胸に当てることもやってみる。いずれにしてもチェンジしてからの声に力が出てこない。もう少しなんだけど。。ということで、取りあえず曲をやってみた。Sebben crudele...歌を見ていると、下あごがパクパクしている。お腹も使えているのだろうか?まずは、旋律を言葉をつけずにラララでやる。そして、楽になった分、姿勢やお腹の使い方に注意を向けてもらう。まずは、首が前に出る。相当意識してあごを引いても、声を出す瞬間にあごが前に出てしまう。これを強制的に抑えてお腹を使って声をアタックすると、とてもきれいに上顎部に響く声が出た。このやり方が良かったので、発音も含めて徹底的に、下あごを抑えて、歌ってみた。このやりかたが今日は一番良かった。前回は、チェンジした声では、ピアノに完全に負けていた響きが充分に出るようになった。下あごを動かすこと、あるいは声を出す際にあごを前に出してしまうことで、声帯が開いてしまうのだろう。そして、お腹、あるいは腰を使うこと。どうやら、このお腹、腰、そして横隔膜そして声帯へという経路は完全に繋がっているようだ。声の源は腰である。あるいは横隔膜であるといっても過言ではないだろう。口だけど、声帯の状態を良い状態にするためには、あご、特に下あごの状態が楽な状態でなければならない。今日、見つけた発声のポイントをくれぐれも忘れないように、次回も同 じ復習をやろう。それにしても、今日の収穫は大きい。


TOP

TOPPAGE