今日は新しい方が見えた。とよださん。 高校時代は、ビートルズナンバーをバンドで、大学ではなんと詩吟の サークルをなさっていたとか。。 早速発声を始めたが、まずは盛大なる地声が出た。 早速、声を裏返して発声をやりなおした。
息漏れがシューシューとする声で、やや声帯自体が荒れているかな、、とい う印象。もしかすると小さなポリープができているのかもしれない。
まずは、チェンジボイスでも声を集められるように、イの母音で発声を 始める。ただ、声を返すとポジションが高い。ポジションを教えるために オクターブ下の声を出してから、ポジションを決め、元に戻してみる。 なんとかなるが、まだまだ喉でやっている感じだ。
それよりも、ブレスの 際にアップアップと胸で吸ってしまうので、そのこともポジションの 高さを作る原因だ。
ということで、息を吐く練習に戻す。 これで、お腹の使い方が分かったので、再びイの母音。 イからエに変えて、声帯の合ったチェンジボイスが出せるようになってきた。 この頃には喉も暖まり、大分滑らかでクラシックらしい声になってきた。 彼女の場合大事な事は、声を出す際に顔を動かさない、もちろん、ブレスでも 動かないでお腹に任せる事。 声を出すために息を吐く=お腹を使う。 このことだけ忘れないようにしてほしい。

みくりやさん。 発声は声慣らしで自由に始めて声を暖める。
高音がやや喉っぽく、喉を痛めがちな出し方をしている。
前回やったように、口を開け過ぎずにちょうど指をくわたくらいで 声を上にあるいは後頭部に軽く当てるように高音を出してみる。 指をくわえると、うまく行くが指を外すと、ポジションが変わってしまう。 あごが安定しないのと、息のあて方が悪い。
息をポンと当てること。要するに声の出し始めの声の当て具合を大事に。 丁寧にやり過ぎても駄目だし、乱暴でも駄目。 元に戻るが、ブレスで声を出す準備状態を作り、声を当ててやるという 基本を忘れないで欲しい。
ということは、ブレスでお腹なり喉が開いたら、声を出す時にその状態が 変わってしまわないように。
曲はフォーレの「リディア」から。これはとても良かった。 高音もきれいに響いた。良い集中が出来ていたと思う。
「夢の後に」も成功だった。コーダの長いブレスも低音なのに随分と 持つのは立派だ。惜しむらくは、出だしのフレーズの高音がもっときれいに響いて欲しいのと、出来れば、ワンブレスで4小節歌えるようになってほしい。
PIe jesuは、前半は良かったのだが、後半、声が疲れてしまったのか 高音がはまらなくなった。特にイの母音だと高音が喉っぽくなりがちだ。 彼女の場合、イは口を開き気味にして、喉がしまらないようなポジションで 出す方が良いだろう。もちろん、前述の声の当て具合が大切。 でも、ブレスも持つようになったし、まとまってきた。Pie jesu だけは もう少し練習が必要だから頑張って欲しい。


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