レッスンノート

Paco de LUCIAのギターと、歌を聴きながら書いている。 この歌を歌っている人は、誰だか分からないけど、ロックなんかよりも もっともっと破壊的なパワーを持っている。すごい!の一言もでない。 あの、カルメンの国、アンダルシアには一体何の神様がいるのだろう? ギターと歌の高まりの後に、合いの手のように男達のオレ〜の掛け声が 入る。Pacoのギターはモダンである。洗練の極致と、この荒々しい 歌声が見事な対比。


さわださん。 立って声を出している姿が、もう一つ固いなという気がする。
今日は大分お腹での呼吸を意識していたけど、軟口蓋の上がりが 足りないのは、中低音部。喉が暖まりにくい人だけど、発声でも この辺りは最初から意識してほしいと思う。
次のなかがわさんもそうだけど、口の開け方も、ただ開けるのではなく 軟口蓋を上げる、あるいは喉を開く、ということを意識するために 開けるということを忘れないでほしい。発声練習の際には、こういう点を 確認しながら、いろいろ試行錯誤してほしい。

高音にいたると、喉っぽい声がどうも気になる。
そこで、もう一度頭声の練習をした。
他の人でもみなやってるけど、指をくわえて、頭部あるいは 後頭部に声を当てるような意識である。
息はとにかく素早く喉を通り過ぎて頭部に送るようにする。
高音はともかく逡巡(迷うこと)しては駄目である。

曲は、カルメンから「ハバネラ」
中低音部も良く喉を開いて、喉に当たらないような声を意識してほしい。
最後の高音は、大分やったけど、上記の頭声と下の声のバランスを 大事にすること。喉が上がらないように、前の音符の響きでしっかりさせて一気に 昇ること。その際に喉が動かないように、一瞬で行かないと駄目。
口はあまり開けない方が良いと思う。逆に口を開かないで出せれば 成功である。


なかがわさん。
きょうの発声は、大分得るところがあった。とぼくは思う。
本人がどれだけ、意識があるかどうかが問題だろう。
呼吸の練習をした。上半身を前に倒して、腰に息を入れるようにした。
そして、いつものアクビの状態で発声をした。
真ん中のソの響きが、いつになく、声帯の合った音程のおさまった 声が出た。また、その声を伸ばして息がなくなる頃に、更に良い響きに なる。
以前からそうだったけど、息が足りない状態になると、彼女良い声になる。 声帯が良く合うのだろう。

歌では、いつも言うようにエとイの母音が浅くなるから気を付けてほしい。 ぼくが言うことはすべてすぐに治せるから、今の段階ではもう後は なかがわさん自身の意識の問題だろう。
ブレスと、母音の深さ。声を出す際の状態。
次回までこの3点を忘れないでほしい。




戻る