レッスンノート

みこしばさん。今日もほとんど発声練習。 彼は声が軽くて、ぼくなんかと良く似たタイプ。 それだけに、良く言われるお腹から声を出すことを、徹底的に 覚えて欲しい。簡単に声を出すのではなく、声のポジションが 高くならないように、ブレスをして声を出すポジションを決めるのには それが、すぐに出来るようになるまでは、じっくりと、それこそ 腰を落ち着けてやってほしい。 声を出すことそのものは、逡巡しないで出すのだけど、声を出せる状態 をじっくりと探してほしいということ。 この1点につきる。 途中、胸声を強く出すために、ソあたりの音で一発ア〜と 強く胸に当てるような練習をした。これで、大分良い感じが 出ていたね。今日やったことを次回も続けてすぐ出来るように。 かさまつさん。 彼女は、2年前にこのウエブを見て島根から来て下さった方。 以前は合唱をやっていたのだが、今は合唱もやっていないとか。 久しぶりにぼくのウエブを見てまた、やって来てくれた。 ありがたいことだ。 彼女は、そのたった1回のレッスンだったけど、とても良い声だった のを覚えている。今日も改めてそう認識した。 それほど、発声を理論的に知っているわけではなく、感覚的に 声を出しているのだが、それがとても良い。無理がない。 明るくてとても伸びやかな声だ。 ただ、実際高音まで伸ばして行くと、少し無理が出てきた。 喉が強く、喉の頑張りが自然に出来ているので、下の響きでも そのまま上がっていって、それなりに音程を合わせているのだが、 2点A以上は上がれなくなる。 それまででも、チェンジらしきものを感じさせない。が、ある程度意識して声を 変えていくことを覚えれば、もっとレガートで美しい高音が出る だろう。 試しに、指をくわえて息を高く当てるように出してもらったが 普通もっと細い響きになるのが、驚くほど強い声だった。 息を通す練習のつもりなのだが、声帯がぴっちり合ってしまうのだ。 逆に声帯を合わせないような感じを持たせると、喉が上がってしまうようだ。 こういう意識した頭声の練習をちょっとやってみると、かえって 喉が上がってしまい、喉が痛くなったようだ。 遠い方で通えないから、改造する練習は出来ないのが残念だ。 曲は小林先生の落葉松のソロヴァージョン。 声としてはほぼ問題ないけど、最高音のGがやや太すぎて低い。 声を顔面にストレートにパ〜ンと当てると、うまく行くようだ。 とても良い声なので、次回の11月2日の発表会にはなんとか出てもらいたい 、、と約束してお別れした。 よしおかさん。 発声の始まりはいつものように、声に力がない。 お腹の使い方を復習したこと、あごを降ろさないで顔面に ということは、前に声を当てるようにという練習で 大分良くなった。 下あごは今の彼女は使わない方が良い。 腰をしっかり使うことを忘れずに、 曲の中では、ブレスを無理せずに入れて、無理がない 歌い方を忘れないように。 ブレスの際にあごというか、顔を上に上げてしまう。 俗に言うあごが上がるというやつ。 水泳と同じでアップアップしていては、水にどんどん沈んでしまうのと 同じ。 絶対に首を動かさないこと。そうやってブレスをすれば、嫌でも お腹が動くのだ。 で、そういう身体の使い方をし易いような、立ち方、姿勢を 探すことも大事だ。 今日は、片足を引いて、軸足を明快に意識し、軸足の上に 胴体がドン!と乗って、まっすぐその上に顔が乗っているような 姿勢を作ってみた。 この辺から徹底していくことが、改めて大事だということが 良く分かる。




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