レッスンノート

とよださん。 初めて来てから１ヶ月経って２回目。 どんな感じかな、、と思ったが、やはり地声が強かった。 喉を下げて、胸に力を入れて出している。 お腹も固めてそこを足場にしている。あまり良くない方法だ。 強い声は出るが、豊かな自由なフレーズ感が出せなくなるだろう。 中音部でチェンジした声を出してみようと思ったが、うまく行かない ので、２点Ｃくらいからチェンジした声で始めた。 あごを下げないで、首の力も抜く。 これで、しばらく上がり下がりして、慣れてから、今度は息を吐く練習。 息を歯に当てて、お腹の自然な動きを体感してから、Ｈａ〜で 息を軟口蓋にあてる。息の力はとても強い人だ。 ブレスよりも、吐くことに集中して、吐き切って自然にお腹が戻って 息が入る感じ、を大事にしてほしい。 これを、しばらくやってから、今度は声にしてみる。 地声領域の声も、力が抜けて無理がない。息が一緒に出るからだ。 あごも力が抜けて、喉の無理な力が取れている。 この発声に慣れてから、最後にあくびの状態をブレスで作り、発声。 最初はあごを使うから致し方ないが、慣れればあごを下げずとも 喉の開き、軟口蓋の上がりを作ることが出来るということ、あごに 力を入れないことの大切さを教えた。 曲は、イタリア古典歌曲集からＮＩＮＡ。 修飾音符の歌いまわしに苦労した。発声は、そこそこに。 この方は喉が強いらしい。地声でもかなり高い方まで出てしまう。 しばらくは、このクラシックの発声に慣れてもらいたい。