レッスンノート

つげさん。 発声は、調子が良かった。特に、2点Cくらいから共鳴がついて 驚くほど声が伸びるようになっている。お腹の支え方が 分かり、息をしっかり出せるような意識が持てるからだろう。 それに、声のポジションも良い。 喉の位置の意識もあるようだ。 ただ、あまり喉を下げるために下顎を下げ過ぎ、声質が暗く こもってしまう傾向もあるから要注意。声自体の方向としては 前に出すように意識した方が良い。要するに息を前に吐く力を 意識して。この場合も、音域によるが、低い音域は、歯を、高くなるに つれ、上がってきて、鼻根、そして、目、おでこ、脳天、後頭部、、 という具合に、声(息)の当て所をしっかり意識して欲しい。 曲は、Caro mio ben、歌になるとややポジションが上がってしまう。 それと、エとイの母音が決まらない。エはアになってしまうし、イは ポジションが上がってしまう。 全体として、口をあまりぱくぱくさせないで、良く言うように、指を くわえて、練習してみて欲しい。姿勢も大事だ。首が前に出ない様に。 発声の声はとても良くなっているから、これからは歌唱時の発声について 重きを置いていこう。とても良くなっているから、この調子で頑張って欲しい。 みくりやさん。 発表会後初めてきた。発声を聞くと声質がやや荒れていた。 喉が暖まると、段々良くなっているので問題はないだろう。 発声は特に何も注意しなかった。 発表会で歌った曲を一通り歌ってみた。 彼女も長く来ているし、ぼくもそれなりに教えるべきことはみな教えているので あまり細かい指示を与えず、これからは自分で考えてやってみてほしいと思う。 同様に、選曲などもぼくが選べば良いのだが、未だ機は熟していないのかな。 出来れば本人の自主性を尊重したいのだが。 取りあえずサティとプーランクからそれぞれ1曲ずつ。 *************************************************************** レッスンに来る目的、モチヴェーションは、アマチュアの場合 人それぞれだし、どれが正しいとか、どれが良いということは言えない。 けれど、お金を払ってレッスンに行くということで、自分を縛る、というだけではなく、 そこから一段抜けて、本当に自主的に出来るようになることで、音楽的な事だけではなく、 社会生活あらゆるすべてにおいて、一段大人になれるのではないのかな。 自己実現の意味というのは、そこにあると思う。 歌は歌いたいから歌う。それが原点であることを忘れてほしくない。 何が歌いたいのか?見つからなければ、知らなければ街に行けばCDもたくさん売っている。 楽譜屋さんに行けば、たくさんの楽譜が売っている。もし迷ったら、聞いてほしい。 アイデアはあるから。。 そういう積極性は、教えるものにとって何より嬉しいこと。 歌が巧く歌える事よりも、嬉しい。




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