レッスンノート

過去に遡って書いている。 合唱で古いラッススという作曲家のシャンソンを取り上げている。 とても美しい曲で、さすがフランス!という曲。ラブソングだけども 別れの悲しさを、淡々と諦観のあふれる情味で描いた曲。 薄曇りの春先、こぶしの花を背景に自然の中で語る愛の言葉、という感じ。 これがフランス的だな、と思って以前に音楽史で高名な先生に 尋ねたところ、そうかな!?フランス人はリアリストだからな、、 とのたまっていた。そう言われればそうとも思うけど、音楽は この手の雰囲気が多いと思う。特にラブソングになると。 次回は、やはりルネサンスのマレンツィオという作家の作品を 取り上げるが、これがまた、イタリアルネサンスらしい、マドリガーレ。 同時期のフランスシャンソンとは正反対に、都会的で血なまぐさくて それでいて、貴族的だ。後年のバロックオペラを思わせる、嘆き、悲しみ 激しさがあるのだが、どこかかび臭い、血糊がたっぷり染み込んだ見た目美しい 真剣を思わせる 鋭さに妙味がある。楽しみ。




戻る