レッスンノート

さのさん、という新しい方。 ほとんど、器楽の経験も歌の経験も無い方。 特にカラオケなども好きではなく、鼻歌を歌う程度の経験だが やってみたい、とのことだった。 フランスに行くのでフランス語も勉強したい、、とか。 声を聞いてみた。小さな鼻声程度の声だったが、お腹の使い方 息の出し方から教えて、そこからが素晴らしく伸びのある素質を 見せてくれた。 体は細いし、声も大きいわけではない。 いかにも体力があるようにも見えないし、腹筋があるようにも 見えないのだが、お腹を使うセンスはとても良かった。 息を吐く練習をすると、お腹がしっかり使えていた。 声にして同じお腹の使い方をすると、驚くほど声が出る。 下の声は、地声なのだが、喉の使い方に無理が無く 上の声にチェンジするのに、段差が少ない。 また、チェンジしてから2点Dくらいからは、共鳴が出るし さらに2点Fくらいから先になると、自然に声の当てる所が 良い場所に当たって、スムーズに高音が出てくる。 高音に関しては、すぐに使える声だ。 本人は多分お腹を使うのが結構大変だと思うが、、なにより 喉に力が入らないところが彼女の美点だろう。 それは、意外と体つきや首がしっかりしている、ということでもある。 地声領域が比較的高いところ(1点bくあい)まで行ってしまうのを直すことと 上のチェンジした声をなるべく低いところまで降ろす練習を少しした。 このやり方で、上の声をなるべく低音まで使えるようになることと、 響きをつけていくことが当面の発声の課題だろう。 譜面が読めないと言っていたが、どのくらいだろう? コンコーネはやったことがある、と言ったので、No50の1番 を歌ってみた。譜読みもそれほど難しくはなさそう。 ある程度様子を見て、どんどん曲を練習していきたいものだと思った。




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