レッスンノート

もりたさん。 発声は高いチェンジの声を練習してみた。 指をくわえて軽い頭声の練習をしたが、意外と簡単に 高い方まで響く声が出せた。とはいっても、本当に軽い声だが。 なぜ高い声を練習したかと言えば、きろろの新しい曲が驚くほど高かったからだ。 ところが、CDの演奏を聞いたら、オクターブ低い声で歌っていた。 Popsでは、しばしばこういう記譜というか、演奏があるのだろうか? 結局CD通り、オクターブ低く歌ってみれば、ほとんど地声領域で 歌える音域だったが、今度は声がもぐってしまう。 低い声はなるべく明るく上げて歌う事が、一つの方法だと言う ことが分かるだろう。これも結論から言うと喉の使い方ではある。 低い声を素直に低く感じずに、オクターブ高い声と思うだけで、随分 声が明るく変わるものである。 しかし、Popsの歌は、何よりも歌詞が大事だと思った。 テクニックは勿論必要だが、歌詞が表現していること、それは 歌われている歌詞のシチュエーションが歌うものの中できちっと 理解し、イメージされているか?そして、それを他人にわかってもらえる ように歌う事が大事である。 まず、歌うものが理解していないと駄目。ただ単にメロディーが気持ち良いから だけでは、心のある歌にはならない。 喉が多少痛くても、集中して表現する事に意を注いでみる。 そこから、どうして喉が痛くなるのか?どうすれば痛くなく、かつ表現できる 歌になるのか?考えるだろう。そういう自分で考え、試行錯誤するところから 本当のテクニックが身に付くと思う。 とはいえ、喉を痛めてはいけない。やり過ぎない事。 お腹から声を出すということは、喉だけで力を込めないでお腹の筋肉を 使って声を出すことをいつも心がけて欲しい。 特に声の出し始めは、お腹に意識を集中して、お腹から声が出始めるように 意識してみて欲しい。今はそれだけで良いと思う。 あめくさん。 7月の末に某音大の夏期講習を受けたそうだ。 声楽のレッスンではあまりうまく行かなかったのか、ある種の音大声楽科の現実を 知らされたようだった。 自分の感性や趣味があるのなら、それに忠実に信じて進んで行くのは 良いと思う。 ただ、音大だけが選択ではなくてその先にどういう道が開けるのか? まで考えておくことも大事だろう。 発声では、少し低音の鳴りの良さ、倍音が良く出るように、声帯の 合わせ方をやってみた。 無理をするのではなく、声帯をきれいに合わせることで、明るい中低音の 響きを出していければもっと良いだろう。 声帯そのもの、喉仏に集中してポンと合わせて声を出す感じ。 もちろん適度な喉の開きが、ブレス時に準備出来ていないと、きれいに 合わさらないと思う。うまく行くと、思わぬ響きになると思う。 曲は、モーツアルトのAgnus dei これも比較的中低音の響きが多い。出だしのAgnusのアの母音のアタック。 声帯のエッジがきれいに立ってピンと声が合わさるポイントを見つけてほしい。 喉声ではなく、合わさる感じ。そして、次のgnusに至る音程差は喉の 合わさりを更に強くして音程を出すのだ。 丁度、弦楽器の弓を音程を上げるために強く擦る感じでもある。 それは、お腹を使うことだ。 Qui tollis peccataのPeのエが狭いため、このFisの声の響きが 出ない。もっと喉を開いて吐くようにしっかり出すこと。 次のMiserereのFisも同じエの母音で、同じように。 これがしっかり響かせれば、次のPのmiserereがきれいに生きる。 あるいは、開かないのなら喉の下窪みに強く当てて響きを しっかりと出してほしい。次のCataのアの母音でボカリーズするところ 音程がぶらさがり気味、というか息の流れが響きに乗ってないので 棒歌いになってしまう。細かい音符の動きの時ほど、声が喉だけで 歌っているか、息の流れと共に歌えているか、という違いが明確に 出る。軟口蓋に息が当たっているように動けると良い。 ブレスが持つか持たないかわからないくらいの長いフレーズ、特に 3ページ目の3段目、miserere nobisの長いフレーズでは、 noのオの母音で2点Cと中途半端な音域で声がうまく当たらないために 息もれが決定的になる。このオの母音がうまく当たるように出せれば ブレスが持つだろう。研究して見てほしい。 最初から2ページ半くらいは、とてもクオリティが上がってきた。 後半をもう少しレベルアップしたい。




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