レッスンノート

さのさん 8月の初旬に体験をして、初めてのレッスンだった。 声の小さな穏やかな方だ。歌声もその通りで少し腹筋を使う ことを教えた。息を吐くことから、声につなげること。 そして、単純なことだけど声は気持ちから発するという当たり前の こと、その気持ちを具体的にどう肉体のコントロールにつなげていくか? ということをやった。 例えば遠くに居る人に語る場合、近くに居る人に語る場合。 それらを意識するだけで自然にお腹(横隔膜)は動くはずだ。 声楽は比較的広い空間で、歌を歌い表現する芸術だから、声の 気持ちの、表現の力を必要とする。それは声を出す力だ。 基本的に、まずは遠くに居る人に向かって語るような意識を 常に持ってほしい。 レッスンの終わり頃にはずいぶんと声が出ていた。 今日やったことは、お腹の使い方、声を出す時に、前下腹を入れる。 あるいは、声を響かすとき、音程を上げる際には側腹を張るように してみる。これらの意識だけで声がずいぶんと響くようになった。 コンコーネを階名とラララの母音歌唱で練習をした。 低音は、腰にしっかりと響かせる。高音も側腹を張って行くように。 きのしたさん。 発声を低音部から上向形で始めた。 低音が少しスカスカする。低音部は気にせず、腰に響かすように 少ししっかりと始めることが大切。 段々と高音になるにつれ、口の開け方を変えて響きが重くなったまま 高音に行かないように、チェンジしていくコツを覚えてきたようだ。 かなり、声質には敏感に反応するようになった。 長足の進歩である。 同度でUOEIAの母音練習も滑らかで響きはレガートに出来るのだが、 言葉になると、どうもシラブル毎に響きが切れてしまう傾向にあった。 例えば、日本語で「今日は良い天気ですね」を同度で歌うとすると きょ−う−は−よ−い−て−ん−き−で−す−ね。と シラブル毎になってしまう。言葉それも単語の単位で一括りにする イメージを大事にしてほしい。これは外国語になれば尚のことである。 曲はメサイヤからハレルヤコーラス。 この曲はとても明るく雄々しく、また晴れやかな曲である。 声の出だしのアタックをもっともっと素早く切れ味を良くしてほしい。 これは慣れだけど、特に子音の発音をもっと素早くすること。 また、下あごを下げて発音していると、それだけで発声のスピードが 遅くなってしまう。 そして、声を伸ばしているときもしっかり息を吐いて、また、声は 重くならないように、発音の際におおむね、口、特に下顎を下げ過ぎである。 このために、響きが下がるし暗くなってしまう。下あごを下げずに響きを 上顎に当てるように響かせてほしい。




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