レッスンノート

きょうは、体験で音大希望の高校生が来た。 声を聞いてみると、声を出す基本的なところが、未熟だった。 要するに、声が出ない。 普段もあまり声を出さない生活、、という感じの声だった。 息を吐く練習から、声を当てて、しっかりした声を出すために 胸に当てるスタッカートをやり、お腹を強制的に絞めて、力を つける練習で、大分声は出るようになった。これはちょっと やれば、ある程度は出るだろう、、という感じだった。 とはいえ、普通のレベルであると思う。 譜読みの程度を見るために、コールユーブンゲンをやってみた。 結論から言うと、これも、初心者の域を脱していない。 リズムの基礎、音程の基礎の基礎が、まだまだだ。。 リズムは、きちんと手を叩いてリズムだけをタンタンタ〜ンなどと口で 言ってリズムを把握。それに音程を加えて徐々に読んでいけるようにする 基本的な積み上げ方を教えた。 譜読みの慣れには、速効やコツは何もない。ひたすら、愚直なまでに 慣れるだけである。 というわけで、来年の声楽科受験は無理だ、と告げた。 1年は浪人しないと、とても無理だろう。 厳しいことを言ったのは、やはり高い授業料を払って、全国から 声楽家になりたくて、集まる子女の中に入るためには、最初の モチベーションを確認しておくことが、本人にとってもとても 大事だと思ったから。 これで、またやってきたなら、本気だな、と思ってこちらも本気で 教えたい、と思う。何しろ若い!若さは何よりの特権だと思う。




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