レッスンノート
あめくさん
発声は、きれいに楽に良く響いていた。
少し、喉の合わさりが気にはなるが、音質は良い傾向だ。
それは、体、特に上半身の固さが関係あるかもしれない。
固くならないように、常日頃から適度な柔軟な状態を
歌っているときも維持できるように気を付けてほしい。
今日は、伴奏合わせをやった。
ヴィヴァルディのAria1曲目は、エの母音と、オが少し狭い。
全体に声が合わさる傾向が強いので、これから少しずつ喉を
もう少し開いた出し方を教えていきたい。
高いO mio delettoのオの母音が、もろに当たってしまう。
もっと声を中に入れて、頭部に響く感じ。
それは、喉が開いて、息の速さで頭部に達する感じが良い。
2曲目のAriaでも同じで、音域が高いこちらでは
その感を一層強く持った。
母音がオやアでは、まあまあだが、エになると、絞めてしまう。
後、3拍子の舞曲のリズム。正確に、急がずにきちんと歌うこと。
すぐに出来なくても良いのだが、下顎を充分に降ろし、喉を良く開いて
しかし、前に出さずに、まっすぐ上あるいは後頭部に息を当てるように
高音が持って行けると良い。2点C〜Dくらいから意識してみると良いと思う。
Agnus deiは、これもテンポを正確に、四分音符=66くらい。
ゆったりと、しかしのんびりせず、しかし急がず。
ピアノと歌とのテンポの間合いがきちっとすれば、当面の目標と
しては、良いとしたい。テンポのきっちり感が何より大切である。
ロッシーニも同じである。速いテンポでも、歌い進んで行くうちに
どんどん早くなっては、駄目だ。抑えるところは抑えて、
全体に威厳のある速さを忘れずに。
8分音符=160くらい。
音符の上にΛが付いている言葉を強調することと、リテヌートを
はっきりと。小さな修飾音符も忘れずに。
細かい付点音符と跳ねる音符もきちっと表現できると、さらに良い。
声は、開く前に合わさってしまっては意味がない。
声が当たる寸前にあごが下がるなり、喉が開くようなアーティキュレーション
が要求される。難しいし、高音のことだから、無理はしないで良いけど
出来るだけ探してみてほしい。
かなめさん
発声をやり出すと、声の出始めで声帯狭窄状態になるので、ハ〜
にしてもらう。ア〜でやると、ッア〜と出してしまわないように
やや息を一緒に吐くように、またあごを適度に下げて喉が
詰まらないように、喉を良く開くこと。
そのために、ブレス時にアクビ状態を作ることも、トライしてみてほしい。
それと、胸に軽く声を当てて、安定した声のアタックを。
これは簡単に出来るのだが、これだけで固着化すると、今度は
声が胴間声(応援団のような声)になってしまう。
特に、ト音記号で言えば、真ん中のシくらいから上の声は
少し逃がすような、軽い感じに変えていくこと。
そのために、少しファルセットをやってみる。
この人ファルセットはとてもきれいである。
バリトンよりもテナーだろう。
毎回ファルセットから実声にする練習が必要だろう。
全体に喉が固くなりがちなので、喉の力を抜くことに注意が
必要だ。
「ふるさと」を歌ってみる。
実際の歌では、発声も大事だが言葉のニュアンスを大事にすることで
自然と声に反映される音楽のことも大事にしてほしい。
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