レッスンノート

今日、帰りの電車に揺られていて、、ふと、子供の頃に夢中になった 鉄道模型のことを夢想した。 なぜそんなことを思ったのかわからないが、ほんの一時の脳みその旅で楽しかった。 仕事の連続だと、楽しみはささやかでも大きな喜びだ。 テレビで見たアフガンの13歳の男の子。父親を亡くしたその子は 毎日自転車で1時間半かけて仕事に通い、一日12時間働いて 病気の母親と、3人の妹、弟達を養っている。 子供の言葉に希望のかけらもなかった。アフガンの厳しい冬を越す 薪を買うお金すらないのだ。 ぼく達は何をやっているのだろう。。以って瞑すべし! なかがわさん 発声で、声のアタックを教えた。 まず、中低音域で声を前に当てる。 前歯、あるいは上の歯の後ろに声を当てるようにして出す。 高音域、2点D以上。今度は、声を喉の下に当てる。 いずれもその音域における声帯の伸展を働かせるためだ。 声帯も筋肉であり、緊張と、弛緩。収縮の働きが大きいほど 良い声が出るわけである。 とても成果のある練習だった。 「椿姫」のアリア「もう過ぎ去った日々」を練習。 全体に声に張りが出た。高音域もしっかりと、緊張感が溢れ 良くなった。いずれにしても、腰お腹、など呼気をしっかり意識 する事は当然である。 今は、声のコントロールよりも、この声のアタックの場所を 覚えて、呼気をしっかりさせ、とにかくしっかりした声を出す事に 意を注いでほしい。 その後歌ったモーツアルトのアレルヤも、素晴らしく良くなった。 声にしっかり感が増し、リズムもかちっとなった。 歌は、声をしっかり出して集中する事で音楽が持っている魂を 音楽が吹き込んでくれる。そのことが、歌う事の素晴らしさなのだ。 これから更に頑張って伸びてほしいものだ。 むらたさん 彼女も本当に初心者だ。 同様に声のアタックを教えた。 もちろん、腰の張りをしっかりさせること。 ブレスだが、胸で大きく息を吸わない事。 呼吸としては、むしろ短距離のスタート時のような感じ。 横隔膜と言うのは、息を吸わない時の方が筋緊張が大きいという。 緊張が大きいと言う事は、反発が大きいと言う事、 それは、声がしっかり出ることにつながるのだ。。 慣れない声の出し方でやや、喉に刺激が大きかったようだが 効果は大きかったようだ。 イタリア古典のWCaro mio benWは最初の歌い出しに比べて はるかに声が出るようになった。 声は、声帯筋の働かせ方と、呼吸、特に呼気の力、この2つが 要点である。 呼気の力は、横隔膜の緊張を持たせる事、そのことにより 反発を大きく出来る。 声帯のコントロールは、声のアタックの場所、前歯、あるいは鼻根 あるいは、喉の下の窪みである。 高音は喉の下の窪みにあてることで、声帯筋が大きく伸縮できる。 低音は、彼女の場合少し地声の練習も良いだろう。 普段は、歌わなくてもしっかりした声を出して朗読の練習だけでも 声帯筋の訓練にはなるから、続けてほしい。




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