SNT

今回は1時間のオンラインレッスンであった。

パノフカ11番
基本的に譜読みは出来ていたが、リズム感が身についていないようだったので、片手で拍を取りながら歌うこと、を練習した。
歌う行為と、手でリズムを取る行為は、違う頭を使うため、これが結果的に歌うことにおける音楽を向上させると考えている。
それは、バランスの良い音楽性という意味。
つまり歌声だけに集中してしまうと、軽快なリズム感が損なわれてしまうということからである。
というのも、発声そのものはもうほぼベーシックなところは身についてきたと思われたから。
拍節を表現する手の振り方も、ただ義務的に降るのではなく音楽を感じたうえで振ることが肝要である。

ベッリーニのOh quante volte
全体に良く歌えているし音楽性も向上していると思われる。
今回指摘したことは、前半が言葉の音楽、後半はメロディの音楽という違いを良く出すこと。
特に後半は歌詞を滑らかにメロディとして表現することに腐心すべき。
つまりレガートに歌うことである。

フォーレNotre amour
これもリズム感が課題。6/8拍子だが、これは2拍子形で歌うべき曲だろう。
付点四分音符にして48くらいのテンポ感が良い。
歌う前に、このテンポで歌詞を譜面通りのリズムで読む練習を勧めた。
最終的には、歌声は弱声を主眼にした表現方法を目指すこと。