歌うとき、身体を動かさない、頭を動かさない、ということが、普段使わない神経支配を開発し、筋肉の動きを目覚めさせるための一つの条件になると思っています。
動画にご紹介しているのは、この体の使い方によってト音記号の上半分から換声点を超える辺りの発声の難しさをクリア出来た例になります。

この姿勢は2つのポイントがあります。
1、頭を胴体の真上に位置するように、顎を引いた姿勢を守ること。
2、発音で下あごを動かさない。

このことによって、喉頭は発声に必要な動きを正しく行えるということです。
顎を引いた姿勢によって、喉頭は輪状咽頭筋によってしっかり保持されます。
つまり輪状軟骨を保持することで、輪状甲状筋が正しく働ける、と言う良い循環が生まれます。
https://www.musicac.org/vocalblog/posture-41696.html

下あごを動かさない方が良いのは、下あごを動かして発音することによって、喉頭の引き上げ、引き下げの微妙なバランスが崩れて、音程に影響を与えたり、換声点の発声でファルセットになりやすい、という事が起こります。

しかし、誰もがこの姿勢を取ればすぐに解決できる、というものではありません。
特に初心者の方には、理解することも実行することも、かなり難しい面があります。

初心者については、動かさない、という固定的なアプローチに陥らず、積極的にいろいろな
動きを経験しながら、徐々に動かさないことの意義を感覚的に理解出来るようになるまで待つという年数が必要なのです。