自分が上達したとはなかなか思えないですが、当初に比べれば楽に歌えるようになったし、声は良くなり通るようになった、くらいは誇れると思っています。

元々、声楽家を目指してこの世界に入ろうと思ったわけではないですが、出会いというのは大事ですね。
音大のサークルで出会った先生の影響で、声楽家になろうと志すことになりました。

細かいことは省きますが、自分で心がけたことは、10年はわき目も振らずにやろうと誓ったこと。
わき目も振らずと言う意味は、クラシック意外の音楽を聴かないで、この声楽作品を中心にした演奏会をたくさん聞くこと。そして、ひたすら練習に励むこと。フランス語を勉強すること、というこの3点に尽きました。

声楽はクラシック音楽の歌のジャンルですから、歌う人がそれだけの志を持たなければ、技術も身に付きません。

発声は、普通一般の歌声と違う技術が必要なので、特に開始年齢が遅かった時分は、必死で練習しました。
ただ歌が好きなだけでは、技術は身に付きません。
声を楽器に仕立てる、という面に興味を持って当らないとなかなか難しいです。

最後に語学ですが、これは仮に日本語だとしても、本をよく読むことや朗読を練習することなど、いくらでも勉強する必要があります。
歌は言葉が大切ですから、当然外国語の歌を歌う以上は、その言語を勉強しなければ、良い歌がうたえるはずがありません。

以上、厳しい話ですが、プロもアマもないです。
本当に上達したいと言う方々は、この3点をしっかり抑えておけば、10年でそれなりのレベルに達することが出来ると思います。
この点は、開始年齢は関係ないと思います。