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ドビュッシー「叙情的散文」から「夕べ」

歌詞読みを徹底。

フランス語で朗読することとと音符のリズムで読むことを練習した。
つづりの読み違え、特に定冠詞のLeがLesと発音するケースが散見される。
LeはルでLesがレであること。

外国語歌詞は、他人の発音を聞いて覚える前に理屈を知ること。

基本的な辞書の発音記号の読みを正確に出すことを先ず覚えて頂きたい。
その上で、歌う時の発音の違いはあることも覚えてほしい。

例えばLesは辞書の発音記号ではleと書いてあり、Eは狭いEである。
だが歌う時はこれはlEで歌うべきである。
舞台で使われるフランス語という観点は確かにあると思う。

発音と発声は背中併せの関係にある。

発音だけ覚えても、発声とのすり合わせが重要。
例えばフランス語の動詞の半過去形の読み方。
狭いeでなく広いEである。
これは頭でわかっていても、歌うと狭くなることがある。
それは発声に影響されているということ。
開母音が狭母音化するのは、響きに対するある種の間違った集中の仕方が影響している。

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発声練習

前回はかなり久しぶりのレッスンだったので、声自体が出るまで時間をかけた。
結果的にほぼかつての状態に戻れた。
今回は1か月ぶりだったが、声は温まっていてすぐに通常運転の声になった。

課題は高音の5点Gになると、途端に虚脱した裏声になってしまう現象。
これは先月久しぶりにレッスン再開した後遺症でもある。
高音で声の出方が変わるのは本態的な問題なので、対処法を教えた。

声を当てる場所を明快に定めること。
特にこの5点F以上に上るフレーズでは、該当の音に入る前に意識すること。
ドミソだったらミを出しながら口を開けて行く。
歌いながら口を開けながら、喉の下に当てるように行く等々。

山田耕作「赤とんぼ」

全体に平均して良く歌えていた。
5点Cから上になると、喉が上がる傾向の声になるため、微妙に締まって聞こえる歌声に注意を。

文部省唱歌「おぼろ月夜」

「菜の花畑に」の出だしの歌声と歌詞が良く判らないのは、リズムのせいでもある。
そのことが間接的に出だしが微妙に遅れるせいでもある。

フォーレ「ネル」

テンポに対して歌詞の発語が微妙に遅くなるので、全体にもやついた印象がある。
クリアにはきはきとした語り口が欲しい。
歌声自体は基本的に良い声で問題なく歌えている。
強いて言えば、

フォーレ「5月」

二重子音Puisqueに注意を。I母音が基本的にシラブル。
やはり5点Cから上の声で喉を詰めないように。
むしろ喉奥を拡げるように意識して力まないように注意を。