アトリエムジカC6月7日













彼はここでは3回目になるでしょうか?
初めてムジカCの発表会に出て、ステージの素晴らしさを知って以来、きっとその味が忘れられなかったのでしょうか。
事情で間が2年くらい空いていて、久しぶりにやって来たので技量的にはもう一歩、積み重ねは少ないのですが、元々の彼のモチヴェーションが、今回の好結果につながったのではないでしょうか?

ハッタリをかました大きな声を張り上げるのではなく、音楽の繊細な線を壊さないていねいな音程と、淡々と慎み深いフレージング。アマチュアの声楽の見本みたいな演奏でした。
そして、これはフォーレの音楽の美点と見事に合致しましたね。「幻想の水平線」の若い詩人の魂そのものでした。
今後は、発声の方法論を少し覚えて、磨きをかけていけばレパートリーも増えるし、表現の幅も出てくるでしょう。逆に、意図的な表現の面白さも覚えられれば、素晴らしいと思います。

今後もこれを忘れずにどうぞ精進してほしいと心から願っています。オメデトウ!

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