2021年11月27日発表会昼の部集合写真私の位置決めミスにより顔が切れてしまいました、お詫び申し上げます。

昨日は昼から夜まで2部に分けてアトリエムジカCの発表会を行いました。
小さな試演会は今年の4月以来で、このコロナ禍で2回も発表会が出来たのは有難いことです。

ホールは二子玉川にある、オーキッド・ミュージックサロンという収容人員80名ほどのサロンです。
特にライブな響きではないですが、木製を中心とした内装のせいか、響きが柔らかく歌いやすいホールという印象です。

出演者の皆さんは、リハーサルで良い結果を出したが、本番では上がってしまった方が見受けられました。
これは致し方ないことではあります。

緊張でバリバリに固まってしまった方、逆にぐらぐら動いしてしまう方、いずれも緊張のなせる業でしょう。
しかし、これらのことは当たり前のことであって、それをあれこれ評論するのはお門違いと言わざるを得ません。
もっと暖かく見守って行きましょう。

声楽は実に年季の要る芸事です。
短気は損気、と古来から言われています。
私も40年続けてきましたが、未だに未完成の実感が強いです。

細く長く続けることが、大きな成長を産み出しますので、どうか焦らずじっくりとこの素晴らしい趣味と向き合って行ってください。

下記のイニシャルをクリックすると、各人へのリンク先に移動します。

OMM,FA  KT  MMH  MO  SKM  SDY   TH  GH

 

 

 

 

 

OMM,FA

OMMさん直前に体調を崩されての出演となった。しかし歌はしっかり歌えてブレスも伸びており、この曲の持つの祈りが感じられるステージを見せてくれた。
もう少し口を自由に動かせて開けた発声を、これから少しずつ覚えて行かれると良いと思った。
二重唱は二人の息が合ったことで音程感も良く合い、二重唱として整った演奏を聞かせてもらえた。

https://www.youtube.com/watch?v=DidnbNiqfCY&t=85s

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KT

前回と比べて今回は落ち着いてきた様子が感じられた。
O del mio dolce ardorは、中音域でバリトンらしい良い声が聞こえてきたことが収穫。
Apres un reveは、少々難しかったか?
音源だけに頼らず、譜面を良く読み込んで音楽を創り上げる練習を積み重ねて行くと良いだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=DidnbNiqfCY&t=618s

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MMH

ヴェルディのアリア「アヴェ・マリア」は、歌う心持が表情や声からも感じられる繊細な表現力を感じさせていた。
ドビュッシーはレッスンで苦労した音程感やブレスの問題が、本番で解決されていたのが収穫。
Mezza voceの声が上手なので、今後は良い強声も覚えて行けば表現幅が広がるだろう。

https://www.youtube.com/watch?v=DidnbNiqfCY&t=1022s

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MO

本番前に声の調子を崩したが、本番は選曲も考慮に入れて彼の歌声の良さが感じられた。
声に暖かみがあり、彼の人間性が良く出ていると思う。
歌声が出来るのは年月がかかるので、発声や練習方法は焦らず少しずつ確実に積み上げて行くことを大事にしてほしい。

https://www.youtube.com/watch?v=DidnbNiqfCY&t=1713s

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SKM

「私のお父さま」良い結果が出せて、今回のレッスンの成果としては最高だった。
「この柔らかなレースの中で」自分の歌や発声の課題にナーバスになっているように見えた。。
しかしそのような本人の姿でも、それがそのまま曲の表現に見せてしまう点が彼女の歌の持つ良さである。
歌う集中力の方向をどこに向けるのか?考えて行けば、今後は更に良い成果が得られると思う。

https://www.youtube.com/watch?v=DidnbNiqfCY&t=2400s

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SDY

パーセルの「夕べの祈り」は、リハーサルでテンポを少し速めてもらった成果が出て良い結果になった。
声も曲調に良く合っていると感じられた。
ヘンデルのアリアは、高音のメリスマ発声でやや息漏れ傾向だったのが気になった。
そのためにメリスマでブレスが多くなった点が惜しかった。
今後は、換声点辺りから以降の高音域の発声の研究にも勤しんでみると良いと思う。

https://www.youtube.com/watch?v=DidnbNiqfCY&t=2749s

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TH

安定した美しい歌声による演奏であった。
やや低音発声で声を押してしまう傾向があったが緊張のせいだと思う。
息をいかにコントロールするか?という点を研究課題にしていけば、緊張にも左右されなくなるであろう。

https://www.youtube.com/watch?v=DidnbNiqfCY&t=3518s

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GH

レッスンで練習を積み重ねた、声の出し初めで喉の緊張が予想外に高いいわゆる喉の高い発声が、ほとんど改善され落ち着きのある歌声になった。
トスティとシューベルトという好対照なプログラムだが、いずれの作風も自然に表現されており、質の高い演奏を披露していただいた。
今後も、喉が高くなる発声に気を付けて、落ち着いたバリトンの声を目指してほしい。

https://www.youtube.com/watch?v=DidnbNiqfCY&t=4150s

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