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Philippe RombiのAve Mariaから練習を始めました。
ほぼきれいなMezza voceで、通せましたが、最後の高音の5点Aがやや喉が重かった。
喉を上げてしまうくらい、喉を押し下げないように注意しつつ、締まった声にならないようにしなければならない。
声を張る癖が喉についているので、弱声での喉のフォームが固着化していることを、これから少しずつ、解きほぐして行きたい。

具体的には息を強く押し上げないコントロールが必要になるため、お腹の張りをしっかり持つことと、喉を上げないための、首の垂直をしっかり保った姿勢を身に着けてほしい。

それともちろん、十分にテンポを保ったレガートが必須である。

ヘンデルのLascia ch’io pianga
とても良く歌えているが、伴奏の弾き方が大きな影響を与えると感じた。
ただ彼女の癖なのだが、フレーズの終わり方が短い。
特に長い音符で終わる場合に、尻切れトンボになりがちである。
ブレスの配分を良く考えて、しっかり伸ばすこと。

最後がベッリーニの i puritani からQui la voce
譜読みのレベルで観れば良く歌えているレベルになっているが、一点、後半のアレグロ楽節になってからの、特徴的な半音階のフレーズ。
半音階が滑ってしまって、音程が判らない。

半音階の特に下降形は、音程が下るイメージを以てはいけない。
むしろ音程を上げて行く、軟口蓋の緊張を意識すること。
それは、音程幅が普通より狭くなるため、息のコントロールの正確さが要求されるためである。

あとは、ひたすら歌いこむことで良いテンポ感を身に着けてほしい。