日本歌曲コンクール

先日、奏楽堂日本歌曲コンクールの第一次予選大会を見に行ってきました。
出演者各人の力量の差はありましたが、いずれも退屈を覚えることなく、日本の声楽作品を3時間にわたって楽しませてもらいました。

第一に、改めて日本のオリジナルの歌曲作品の幅の広さと奥深さを実感出来ました。
特に山田耕筰の作品の幅の広さと奥深さは素晴らしかった。
再認識です。

深みのある成熟した印象の作品から、民謡に想を得た快活な作品まで。
いずれも、ピアノ伴奏の音楽がとても良く書かれていて、その芸術度は相当に高いものであると思いました。

また、予選を見て改めて意を強くしたのは、歌の基本は、生まれ育ってから身についた言語による演奏であることが、想像以上に重要であるということでした。

これは単なる主観かもしれませんが、歌手の存在感に嘘が微塵も感じられないこと。
それは、歌手としての力量とは別のことです。

上手い下手を超えて、ステージで歌う人として、尊敬できる。
ステージプレイヤーが目指すべき仕事は、結局、このようなことではないのか?と。

これからの時代は、よほど外国語に興味があるか外国語で歌うことに強いこだわりや要求がない限りは、優れた日本の歌曲作品や日本語歌詞による作品演奏をライフワークにする声楽家がもっと輩出してほしいと願っています。