https://youtu.be/fDqFyMZSdUg

これは私の手すさびで自宅で弾き歌いしたものです。
iPhoneを横において撮影しています。

iPhoneを自分の傍において、なおかつ弾き歌いにすると、録音性能の悪い機材に加えて弾き歌いのせいで力みがないので軽い声になります。
これが、モラーヌ先生のレコード録音に似ていたので、口幅ったいが我ながら先生の歌声に似ている、と思って図々しくブログに載せました。

先生の1950年代の録音によるLPレコードの声質は驚くほど軽く聞こえます。
私が留学したのが1983年。その時先生は72歳でしたが、驚くほど若く声も若々しいものでした。

ただ、レコードで聞きなれた歌声とはまるで違って、もっとふくよかに太く、声が体全体をまわって出てくる、いわゆる「ジラーレ」した声でした。
そのためキンキンした鋭い響きではないが、部屋中を響かせる実に素晴らしいお声でした。

私が歌の仕事を受けなくなっても、声楽家としての活動を続けているのは、ひとえにモラーヌ先生のレッスンを受けたからです。