2021年12月11日試演会の出演者記念写真

12月11日土曜日の夜に行いました、私の試演会は無事終えることが出来ました。
自己採点でも上位に入る出来だったと自負出来る結果となり、大変に喜んでおります。

歌う山中信

ただ、正直を言って当日になるまでお客様の来場に関する反応があまりに薄く、どうなるか?と心配しました。
しかし当日になってみると、自分で刷ったプログラム40部が足りなくなるのでは?という心配が出るくらいでした。

結局、31名のお客様にお越しいただき、最後まで皆さん聞いて下さり心からの感謝の気持ちでいっぱいです。
この試演会の目的は充分達成できたと思います。

歌う山嵜佑希子

当日のお客様からのご寄付は総額で92000円となり、10万円を軽く超える赤字か!と心配していたのですが、50000円ほどで収まりました。

ただ、なかなか皆さんの作品や演奏行為ということへの理解が及ばないのか?判りませんが、とても貴重な機会だと思うのですがお客様に来ていただけないのが残念です。

それでも毎回遠方から必ず来てくださるお客様がいることが、私としては喜びです。
またアトリエムジカCの生徒にも毎回必ず来てくれる方もいます。
本当にありがたいことと思います。

ピアノを敷く石元里奈

皆さんは、音楽を楽しみでやっているから興味のわかないコンサートには無料でも行きたくない、と思うのでしょうか?
もしそうだとしたら、それは大きな考え違いというものです。

コンサートというものは、単にお料理の好き嫌いみたいな世界とはまるで違います。
40年も声楽を続けて来た人間が、どのような人物か?人間とは何なのか?
そういうことを感じたり考えたり、あるいは己の知らない音楽の世界を垣間見て考る時間を持つことは、日常を離れて自身の内面と語り合うことが出来る貴重な貴重な時間なのです。

二重唱を歌う山中信と山嵜佑希子

それが無料かわずかなご寄付で味わえるのですから、こんな貴重な機会はないと思うのですが・・・
正直申してコンサートが始まる直前まで、今回でこの無料企画はもう止めようと思いました。
それは、赤字が困るからではなく貴重なコンサートへのあまりの無関心に対する怒りもありました。

ただ、その思惟もコンサートが始まり31名の貴重なお客様と相対して消えてしまいました。

次回、決まっているのは2022年12月10日土曜日マチネで、ドビュッシーのプログラムで行いたいと思っています。