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フランスの作曲家、フランシス・プーランクの歌曲に「ラ・グルヌイエール」という曲があります。
直訳すると「蛙の住む沼」とでも言う意味ですが、パリ近郊のセーヌ川沿いに、そういう場所があったそうです。そこは多分19世紀末、ルノワールとかの絵にあるように、舟遊びなどで、パリジャン、パリジェンヌたちの遊び場だったようです。
この曲は、もう誰もいなくなったこの水辺に、空っぽの舟がつながれて寂しい、というような心象風景を歌っています。
それを思ってこの写真を撮ったわけではなく、多摩川、丸子橋畔にいつものお散歩に行って、ただ撮ってみたくて撮って、家に帰ってPC現像したら、この曲を思いついた、というだけのことです。
そうやって考えてみれば、丸子橋のたもとにある正にこの場所、私が子供の頃はボート遊びの行楽客で賑わっていたことを思い出しました。