SA

このところ続いているのが発声の声が良くなっていること。
滑らかで喉のポジションが最適。
美声といえるだろう。

歌はグリークの6つの歌曲から。
5番を新たに練習した。

曲のイメージが漠然としている、とのことで、私が想ったことを伝えた。
すると、俄然歌声に力がこもり音楽的な演奏に早変わりした。

あとは言葉の語感のとらえどころ。
ドイツ語のアクセントと楽譜のダイナミクスの指示が合致しているので、アクセント部分を意識して歌うことによって、その言葉の意味が表す語感を良く意識に上らせることが大事である。

また、この大事なぶぶんにピアノ伴奏の変化が表れていたりもする。

この後、1番~4番まで練習をした。

全ての曲に共通するのは、明快にはっきりと歌詞を語ることである。
それは弱声であってもである。
また、音楽のエモーションに染まった歌い方もふさわしくないと感じた。

楽しい曲は先に進む力を歌声に持たせると良いし、焦燥感のある曲も同じように前に進むのだが、声は深いところから出す感じ。

これらの私の指摘を振り返ってみると、結局、歌詞を感情をこめて朗読するとき、どのようにいうのだろうか?という視点が明快にあるかどうか?が問われるのではないだろうか?

これは答えが1つなのではなく、SAさんだったらどういうか?ということである。

と同時に、歌声の楽器としての扱いも重要である。
伴奏音楽と、歌声のメロディの和音上の隣接感があるのかないのか?

和音の一番上辺を歌っているのか?あるいは内声部を歌っているのか?という違いも
声の扱いに気を配る要素である。

ただ、彼女の場合はおおむね中高音から上は、良く喉を開けて喉奥から出す意識を持った方が良い場合が多かった。
そうでないと、声が子供っぽく可愛くなってしまうことが、デメリットとして感じられたからである。