MO

発声練習

のっけから、とても良い声を聴かせてくれた。
充分な声の響きとピッチの良い響きであった。
高音も4点Fまでは問題ない状態になっていた。
良く練習されたのだと思われた。

イタリア古典歌曲から「陽はすでにガンジス川から」

伴奏合わせとなった。
最初の通しでは、伴奏のテンポが速いと感じたが、MO氏は遅いと感じたようである。
ただ、ブレスが間に合ってない部分があったので、その点は合わせてもらいテンポは当初の通り。
後は、Ritを明快にすること。
歌声がPからクレッシェンドする点は、ピアノも同様に明快に強弱をつけてもらった。
歌声そのものは、発声の良さと同じで大変良かった。
懸案の高音発声もきれいに当たっていた。
最後に通したときは、当初少し力み気味であった。
これは要注意である。

磯部俶「遥かな友に」

出だしのアウフタクトをピアノと共にどう対応するか?という点。
前奏なしのため、歌い手がブレスをして歌い出すタイミングを見せるように。
後は、レッスン時に注意した声の扱いを復習となった。
特に最終段のオクターブ跳躍の高音側の弱声は、そのフレーズのブレスに時間がかかる。
そのため、ピアノ伴奏の微妙なRitが必要になる事。
最終的には高音の弱声はきれいに当たるようになった。

中田喜直「夏の思い出」

伴奏とのテンポのすり合わせ。
フレーズの終わりの、特に長い音符の伸ばしが足りない。
つまりブレスのタイミングを遅らせて短くブレスをする。
後2小節1フレーズでも、言葉の切れ目は意識すること。
「遥かな尾瀬、遠い空」の点は、ブレスではなく「遠い」を明快にする意味。
これを「遥かな尾瀬~遠い空~」と語尾を伸ばして繋いでしまうと不明瞭になるから。