MMH

発声練習

以前に感じた声の裏返りが消滅して5点Gまで確実に当たったバランスの良い声が出せていた。
5点A♭で突然喉が上がり口を横に引いて音程を調整していた。
そのまま5点Aは完全に喉が上がった声になってしまった。
この5点A前後が副次的な換声点なので、口を縦に開けるように対処すると良い。
横に引くとピッチが合いやすいが、薄べったい口先の声になりやすい。

ドビュッシー「ビリティスの3つの歌」

3曲をそれぞれレッスンした。
発声練習では明るく良い母音の声になっているが、歌うと声が全部奥に入って暗くなってしまうこと。
これを修正することもあって、全て朗読してもらった。
その際に、声をなるべく口の前で処理するくらい前に出す意識を持つことである。
朗読の際は、ちょっと浅くはすっぱな感じになっても、歌になればちょうど良い感じになるのである。

発音の間違いで徹底して覚えてもらいたいのは、語尾にEが来た場合の発音で特別な場合を除いて、絶対にエと発音しないように。
つまりこの発音記号(ə)である。
エと言わずにあいまいなウとなること。

その他発音でそれぞれの曲で特徴的なものだけ以下に挙げておきたい。

1曲目「パンの笛」

Pourの(U)Leの(ə)違いを明快に。Jourも(U)である。
Uneの語尾、次のSyrinxの語尾は読むこと。
Bienはビエンと言わないこと、ビヤンと読んでほしい。
tailleの語尾の狭いE母音は口を尖らすようにして。

2曲目「髪」

この曲もほとんどが狭い母音である。chevelure autour de mon couこの中にあいまい母音とoやuそしてMonの鼻母音など。
boucheの(u)も大切に。

3曲目「ナイアードの墓」

冒頭のLe long du bois couvert de givreのLeとLongとCouvertの狭い母音をよく特徴的に表現してほしい。
調性がきらきらと氷が反射するように細かく転調するのを歌で表現できれば良いが、今は発音と発声の基礎に留意してほしい。
発声については、顎が前に出ないように注意すること。
この姿勢は、顎だけではなく体の背後の腰から後頭部にかけてが伸びている感覚がもたらすと考えるべきである。