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発声練習は、前回喉の締まりが懸案になっていたので、その点を中心に練習しました。
普通にアで、とお願いすると、まず高音のチェンジくらいからきつくなって2点Fくらいから出にくくなります。
それで、Oにしてみると、少し良くなって、一番良いのがUという具合。
母音をUにすると、自然に喉が上がらない発声になるんですね。
この方法でやると、結果的に母音をAにした場合、口の開き方があいまいになることと、唇を突き出すようにすると
更に喉が上がりにくい発声になるようです。

ただ、まだどことは言えず、喉の閉まったような鼻声みたいな響きが気になります。
まだ喉が閉まっているのかもしれません。
それで、ハミングで徹底的に響きを胸だけに意識してもらいました。
それから母音に変換すると、かなり鼻声っぽさは軽減されましたが、まだ残っています。

身体の重心はどうか?と聞くと、膝の裏が痛くなるというので、足に力が入りすぎているのだろう、といことで
片足立ちの重心感得法を教えました。
利き足を意識してそちら側に、上半身の全体重を乗せる方法です。
重心が判りやすいと思います。ただ、お腹の前腹はピンと張って下さい。

しかし、この方法はちょっと言わないとすぐ忘れて元に戻ってしまいます。
何度も何度も繰り返し練習して、身体で覚えるしかないでしょう。

コンコーネは10番と11番を練習しました。
この段階になると、喉の締まりを上手く回避して、母音歌唱でコンコーネを歌えています。

曲は「早春賦」前回に比べると、高音の締まりが軽減されました。
が、まだまだ危ないです。高音に昇るフレーズは、特に一つ二つ前の響きは大切にしましょう。
階段と同じで、踊り場や、踏み台を意識しないと、きちんと上に足が上げられないのに、似ています。

最後にメンデルスゾーンの「歌の翼に」の譜読みをして終わりました。リズムが6/8なので、
8分音符の数を把握しないといけません。特に付点4分音符や付点2分音符の中に8分音符幾つ叩いているか?
が判るように、譜面に書いておくと良いでしょう。