MN

今回のレッスンで、喉が上がるという意味がようやく実感されたようでした。
声が安定しない、あるいはスカスカしてしまう原因の一つは、声を出す瞬間に喉が上がってしまうことに起因するという点です。

ブレスと関係ありそうです。
ブレスで、いわゆる息が上がって、胸から上だけでスーハーしてしまうようです。

それでブレスをもう一度おさらい。

肋骨直下の側腹部を横に押し広げるように、ブレスを入れ、そのまま拡げて行くように声を出すこと。
それから、ブレスの際に喉を深く、あくびしたようにすること。
声を出す瞬間に上がりますので、出す瞬間に上がらないように対処する、だけでも覚えておくと良いでしょう。

Amarilliをかなり、ゆっくりじっくり、今日の発声のポイントを確認しながら練習しました。
喉奥を広げるように、高い声を出し始めることなど、やって行くと、声自体がかなり安定して、声量も少しずつ出てくるようです。

最後にAve verum corpusも同じやり方で確認しました。
最後の長いフレーズも1ブレス入れるだけで、十分到達出来ていました。
喉が疲れてしまいましたが、今日のポイントはかなり効果的でしたので、次回も継続させたいと思います。

KTM

ほぼ1年ぶりくらいでした。
発声は、以前に比べると大分こなれてきて、発声法の理解力が進んだ印象が残りました。

ハミングで発声を始め、母音に変換を教えました。
以前は高音が喉が締まって締まってどうにもならなかったのですが、かなり改善されました。
高音で喉が上がることの意味が判って、対処するタイミング、方法が身に付いてきていました。

コンコーネは19番と20番を練習しました。
19番は復習です。高音の喉の締まりがコンスタントに対応出来ていたので、合格点を上げました。
これだけ判れば、後はご自身で応用だと思います。
20番は、リズムで間違いがところどころ出ますので、復習してください。

曲はイタリア古典歌曲集からNel cor piu non mi sento
音程の上への跳躍で注意するくらいで、ほとんど良い響きで歌えました。
次回も、今日の発声の感触を残して出来ると良いですね。

KA

発声練習は声を温めるように、母音だけで中低音を中心に行いました。
リュトゲンの6番から始めました。
最初は、Aで始めてみて、響きが低いので、オクターブ上の声を出して、そのポジションで
オクターブ下げてみると、高い響きが低音で出せました。
前回Iでやった、とのことで、やり直しましたが、同じことだと思います。
このような曲は、ゆっくりで確実に出来たら徐々にテンポを上げて、最終的にはかなり早くしてみると良いでしょう。
それから、楽譜に書いてあっても、声はあまり押さえないほうが良いと思います。
声の調子は良いし、発声も問題ないようだったので、早速曲へ。

プッチーニ、ボエームから「私の名はミミ」
前回に比べ、リズムの間違いはほぼ軽減しました。が、まだ勘違いが数か所あったので、注意を。

高音のフレーズでは高音の響きがほとんど細く、ファルセットに近いので、その点を直しました。
高音に向けて拡げて行くイメージです。
この辺り、イメージだけで声を出すと、なかなか劇場向きの声にならないのが難しいところです。
仮にCDなどを聴いても、本当の声の響きの実感は難しいでしょう。

グノーAve Mariaも、大分伸展がありますが、まだ中音域の声の響き、特に息で回すような響きが出来ていません。
鼻腔の響きだけで出す感じがまだ残ります。
その方が多分安定して出せるのだと思います。
鼻音ではなく、はっきりと母音を意識した響きを、特に出だしのAve MariaのAを始めてほしいのです。
途中のSanctaのSaの響きもそうです。

高音は、もう少し!やはり怖がっています。
もっと口を突き出すように前に声を持って行きましょう。
また、オクターブ下の出し方をイメージして、一気に前に出すようにでも良いでしょう。

KNY

ハミングの練習をしました。
彼女の声は、高音へ自然に滑らかにチェンジして行くその自然さが良いのですが、さすがに2点F以上になると、締まってしまいます。
締まってしまう原因の一つは、そのチェンジの仕方にもあるわけです。

今日は、チェンジに至り前段階で、喉が上がらずに芯のある発声を出来るかどうか?という点を練習しました。
そのためのハミングです。

ハミングで芯がある響きを感じて、それを残したままなるべく高音に上がっていく方法です。
それから母音に変換する方法を取りました。

この意味がまだ解らないのだと思います。
ハミング時から喉が適度に開いた芯のはっきりある状態で、軟口蓋が上がると、かなり明るく音程の良い響きがび~んと出ると成功なのです。
もやもや~っとなってしまうのは、まだ喉も開き切れていないし、軟口蓋も上がらないのでしょう。
このことが、発声のとても大事なことなので、出しやすい中低音域でも常に意識してほしいことです。

ベッリーニ Vaga luna こちらは、とても綺麗に歌えました。どちらかというと、1番の方が良いですが、2番も繰り返しの練習で改善されました。
そして、Malinconiaこちらは前回も指摘した、高音に至るフレーズを何度も練習。
特に、フレーズの最後に高音に昇るので、ブレスが足りないのでしょう。
ブレスが足りないのは、

最後に、荒城の月を低いキーで歌いました。
これはとてもきれいに全体を歌い通せました。

OM

発声練習は、母音Aで下降形から始めました。
軽く中高音で初めて、少しずつ高音へ、という方向。

発声練習で気を付けたことは、ブレスで喉の準備、喉を開くことと軟口蓋を上げること、いわゆる口の奥から喉にかけて、開いた状態を作ること。
また、そのことに加えて息を積極的に吐いて歌うことを覚えてもらいたいのです。

そのためには、お腹の使い方を覚えなければなりません。
実際は、お腹を動かして歌うのではないですが、歌うことでお腹が自然に使えるような状態にお腹をしておく、という方法です。
必ずお腹を開くようにブレスをして、外に向けて押し広げるように出して下さい。
お腹だけではなく、胸も全部です。

このようにすることで、喉を良く開いて発声と共に息を吐いている実感が得られるような発声、といえば良いでしょうか。
喉だけで当てた高音は、くれぐれも注意して下さい。

ヘンデルのDopo notteでは、音域が彼女には低めなので、無理がありません。
その分、この曲で徹底して中低音の声の響きを確立して下さい。
前回も教えましたが、ブレスから声出しに至るお腹の使い方、絞らないで拡げるように。
この曲で確立したことを、更に上の音域に向けて敷衍して行けば良いのです。

最後にモーツアルトの「後宮・・」コンスタンツェのアリアの後半だけを取り上げました。
今日の低目の曲から始めたことと、発声の効果がすぐに現れて、超高音が調子よく出せていましたし、発声全体も教えたことが少し反映されるものになりました。
惜しむらくは、このアリアの特徴的なロングトーンの伸びが後一歩です。
これは、声域全体にわたる一貫した発声のテクニックが要求されるので、やはりブレスと声の出だしの基礎を大切に積み上げることに尽きるでしょう。