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発声は母音で下降形で始めました。
発声を忘れてるかな?と思うと、すぐに思い出したようで、声が出るようになりました。
ブレスもしっかりしてきたし、支えも出来て来ています。

まだ喉が締まる傾向があるので、特にブレス時の喉の準備を教えました。
あくび状態、ですが、軟口蓋と喉と両方が開いていないといけません。どちらかだけ、は駄目です。

軟口蓋側は、上唇から鼻の穴を少し拡げるようにすることと、喉側は、ちょうど扁桃腺が腫れるとグリグリが出来る辺りを
軽く外に向けて膨らませるような感じになります。
ブレスではこの状態を作っておくことです。

逆にいえばこの状態を作ればブレスは自然に入る、と思えば良いでしょう。

もう一点は、フレーズを歌う際に、音程が上に跳躍する際、上唇で音程上昇を「ガイド」するように口を使うことです。
これは上がってしまってからやっても意味がありません。
やることで音程上昇を誘発する、くらいの前もって行うタイミングが大切です。
要するに歌いながら先を見越した、口の開き方をする、ということです。

言葉で書くと難しいですが、ちょっとしたことになるのです。

コンコーネの13番と14番を練習しました。
譜読みは問題ありません。
母音Aで練習しました。ここで、前述の上唇で音程跳躍をガイドする、を練習しました。
早めの対処が出来ると、上手く跳躍がはまる、と思います。

曲はメンデルスゾーンの「歌の翼に」

高音から始まるフレーズの入りは、まだ喉が締まります。
2点Esは、喉の準備が、まだ難しいのでしょう。
前述の喉を開く状態をブレスでしっかり作ること、喉の奥から声が出だすこと、が大切です。

それでも、以前感じた高音域の難しさが半減して来ました。
今日はむしろ、喉を深くしようとし過ぎて、逆に太く強過ぎる声になってしまいました。

ドイツ語歌詞を本人に読んでもらって、読みを確認と練習。
最後に一回だけ、ドイツ語で歌ってもらいましたが、歌詞に神経が行くせいで、良い意味で喉が脱力出来て、良い傾向でした。

次回、歌詞を付けた歌い方を練習しましょう。