KY

風邪がこうじてぜんそく症状とか、で心配しましたが声はまったく問題なしでした。
低音から上向形で、5度とアルペジョで軽く発声をしました。
響きを探る感じでしたが、喉を綺麗に合わせようとしている様子が見て取れました。
また、予想以上に2点Aくらいまで、安定した発声が出来るようになっていました。

直ぐに曲の練習に入りました。
ヘンデルのLascia ch’io piangaのアリアです。

まだ譜読み途上で、軽く歌ったせいもありますが、以前に比べて2点F前後の声がとてもスムーズになりました。
かなり弱く出しているのに響きがあって、とても綺麗なPPの声になっていました。
これが本物ならば、そのまま息を増して行って、綺麗なフォルテの声になれば、問題ないでしょう。
次回、確認したいと思います。

最後にプーランクの「偽りの婚約」の最後の「花」を練習しました。
こちらも綺麗に声帯の合った響きでした。
少しビブラートが気になるといえば気になりますが、想定内です。
理想を言えば、こちらはもう少し息の混ざった響きが、太く綺麗に出る感じが出せれば、理想です。

2点F前後の響きが安定するようになったのが、一番の進歩でした。この点を忘れないように、来年に繋げてほしいです。

GH

今年最後のレッスンとなりましたが、この一年はずいぶんと伸展があったと思います。

発声練習でも、上向形の5度の声は母音Aだけだと、共鳴が感じられ倍音のある声が出るようになりました。
また、一番良かったのが、Jを付けてJajaja(ヤヤヤ)の発声。
喉が良く開いたこと、フレーズの基音のポジションが変わらずに、高音域まで昇れたことが発声の理解と進歩を表しています。

シューマンの「詩人の恋」から4曲目~6曲目までを練習しました。
4曲目は母音での練習を中心にしました。

最初、母音で始めると音程が決まらないので、ハミングで練習し直しました。
ハミングで響きを同一にして、かつ音程が決まるように。
LuでUの母音が音程が出にくいのは、喉が下がり易いからですが、喉が下がる状態と軟口蓋が上がる状態のバランスに、いつも注意深く敏感になってください。
音程に敏感になれば、自然に鼻腔共鳴に敏感になるはずだからです。

この練習の響きが感得出来れば、常にピッチへの注意が自然に行き届くでしょう。
喉の開きだけではなく、この鼻腔の響きを大切にしてください。

ただ、高音になって来ると、鼻腔ばかり意識するとのどが締まりますので、概ね1点Cを超えたら喉を開く方に、意識を向ければ良いと思います。

5番は、Ichで始まるせいばかりでもないですが、Liで練習しました。
この曲は平均して高めなので、鼻腔共鳴の響きに苦労はないです。

6番は、今度は低音のフォルテが主体になります。
以前は低音が厳しかったのが、大分響きが出るようになってきました。
元々持っていたものが、伸びたのだと思います。
リズムに気を付けてください。急がないで、付点四分音符+八分音符のリズムをしっかりと歌ってください。

シューベルト「冬の旅」「流れの上で」と「回顧」も、ほぼ母音での練習となりました。「回顧」は譜読み途上なので、特に言うべきことはありませんでした。
「流れの上で」はAの響きに注意が必要です。下からの声区だと音程が下がりますし、喉があがると不安定なります。
下からの声区で良いのですが、軟口蓋がきちっと上がっていないと、音程感が悪い声になるので、要注意です。