MR

ハミングの基本練習である口を閉じるハミングと、開けるハミングの練習とハミングから母音へという練習を徹底しました。
どちらか?といえば、喉を下げることが出来ておらず、しっかりした声帯の伸展が未開発な喉、という印象です。
あまり無理しないで、少しずつ積み重ねて行くことで、成長を見守りたいと考えました。

そして即効性があって、本人もわかりやすい、歌詞の朗読を練習しました。
地声に近い声での朗読と、意識してファルセットにした声の朗読です。

これをやると、前述の声帯の伸展の開発に効果があると思いました。
この効果の意味は、本人のやりやすさに関係があります。
歌声になると、どうしても歌声固有の癖、習慣が出てしまい、新しい発声に変われない部分が出てきますが、喋り声にすることで、
歌声でつかみにくい、喉の状態を一瞬でつかむ、ということが出来ると考えています。

実際、声は明るく張りのあるものに少し変化してきました。

曲はイタリア古典から、Sebben crudeleと、Vergin tutto amorを練習しました。

HT

デュパルクの、Chanson triste、Elegie,Soupirの3曲を練習しました。
声のことは、ほとんどやらず、発音の修正になりました。
やはり発音は、こだわらないと、なかなか正しい方向に行きません。
発音自体が音楽の一要素である、という認識がない限り、どうしても後回しになってしまうでしょう。
譜読みや、発声のことは当然のことですが、発音の正確さも当然のこと、譜読みと全く同じことだと思ってください。
たとえば、日本語を歌うとしたらどうでしょう?
いい加減にはならないはずです。
外国語もまったく同じです。