2017年4月11日の声楽レッスン

MYM

今回も発声練習は苦労しましたが、後半で鼻腔共鳴のコツをつかんだようで、とても良い感触が得られました。

一通り軽いハミング練習の後、母音練習に代えてからは同度でIEAとする練習を行いました。
母音のIだと鼻腔共鳴の効果が感じられるのですが、Eになると途端に下顎を下げて響きが落ちて(抜けて)しまいます。

そこで単にEだけを母音発声してみるのですが、苦手というだけあって、なかなか声帯が合わない感じです。
ここが一番苦労しましたが、何とか声帯の合う響きが出来るようになってきました。

鼻腔共鳴の必要性が最も感じられたのが、この換声点における母音Eの練習において、です。

鼻腔に声の響を入れる感じ、鼻声ではないが明らかに鼻を通して響きが形成される感じ、というのが鼻腔共鳴と呼ばれる響きです。
これを覚えることで、胸声でもないし完全なファルセットではない、密な響きでありながら柔軟に発声出来るようになるきっかけになります。

基本的には、口先を開けないことが、鼻腔虚名を覚えるためのひとつのコツです。
唇をぶるぶる震わせて歌うリップロールとかRなどの巻き舌で歌う練習だと、換声点の発声が上手く行くのとまったく同じ効果です。

これらの練習時も口を開けない方が上手く行くでしょう。
彼女のように、換声点から上の発声がスムーズに出来ない原因は、この鼻腔共鳴を覚えることがもっとも良い方法になると思いました。

曲はドナウディのO del mio amato benを歌いました。
決して高い音域ではないですが、換声点近辺を良く往復するフレーズが、彼女の歌声の練習には適していると考えました。

かつても取り上げた曲ですが、今回の発声は、かなり進歩を感じています。
というのも、鼻腔の響きが出るようになっているし、それを意識して自分で出来るようになっている点です。

特に5点Fで出すIとEという苦手母音の処理が、確実に鼻腔発声が出来ていました。
ちょっと集中力を失うと、下あごで開いてしまいます。
下あごを降ろしてしまうと、この鼻腔発声が外れて声帯が開いてしまうので、要注意としてください。

それから自身で練習する場合、喉の暖まりが遅いので、ハミングを徹底して練習してください。
その後、母音はAにしないで、Iから始めてEにしていくと良いでしょう。

要するに口を開けないで母音発声することが、どれだけ出来るか?ということになります。