TM

発声練習は喉に力みを持たせずに軽く歌っている感じは、発声練習の方法として良いと思った。
換声点後の4点Gからは鼻母音のように意識して歌うと、カバーしなくても良いアクートの発声になるだろう。
この場合下あごの降ろし具合とのバランスであり、下あごは降ろすが力み過ぎないこと。
下あごは声帯を太く張る意識であり、鼻母音は音程を確保するための、いわば引き上げの作用とイメージすると良いだろう。

今日のレッスンは4曲とも、そのほとんどが発音の問題を練習となった。

特にドイツ語は重子音が多く、語頭に来る場合に、そのタイミングは重要である。
つまり遅れない、ということ。
語尾もきちっと子音の処理が必用。
この場合も切るタイミングが重要。
概ね早すぎる場合が多いと憶えておくと良いだろう。

フォーレのAubadeは、フランス語だが思っているより子音発語をしっかり明快に出すべき。
シラブルの問題は、長い音符の語頭では短母音でも二重化して良い場合もあるし、短い音符んでは半母音など含めて単母音化した方が良い場合もある。
問題は、文節の単位を明快に理解することは最低限必要。そのことで文章を読むリズム文節が判るから。

つまり大事な代名詞、動詞、形容詞、前置詞、副詞等々で構成されている文章のどこを強調すべきか?という文章のリズム感が判れば、フレーズをどう言葉で歌うか?という歌詞によるフレーズの修飾の方法が判るということ。
そのことが、結果的に文意が分かる歌につながるのである。

1単語の単位と、それらの単語が文法的にどうつながっているか?という理屈は知っておくと、上述のリズム文節が判ってくるであろう。